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材料工程別工業薬品利用便覧

[コードNo.05NTS133]

■体裁/ B5判・748頁
■発行/ 2003年10月16日
(株)R&Dプランニング
■定価/ 58,300円(税込価格)


 各産業(金属、セメント、地盤強化、ガラス、セラミック、紙パルプ、繊維、プラスチック、ゴム、家電、ナノ)でどのような工業薬品が、どの工程で使用されているかを詳細に解説。可能な限り最新の工業薬品の特徴,性能,信頼性,使用上の注意,公害関係の項目について材料工程別にまとめ、利便性の高い便覧になっている。


発刊に際して

 近年,各種産業にて使用されている工業製品の種類は極めて多い。また,その種類は,能率の向上,作業時間の短縮,製品の精密度の要求からみて変化している。
 一方,環境問題,人体に対する環境から見て,使用不能になった薬品も,その数は非常に多い。
 そこで,次のごとき各種産業を取り上げ,如何なる工業薬品が使用されているか,どのような工程に使用されているか,その最近の動向はどうなっているかを詳細に検討したものが本書である。とりあげた工業分野は,金属工業(アルマイト工業,めっき工業,化成処理工業,亜鉛めっき鋼鈑の塗装工業,空調用フィンのコーティング等を含む),セメント工業と地盤強化工業,ガラス工業,セラミック工業,紙・パルプ工業,繊維工業,プラスチック工業,ゴム工業,家電工業,ナノ工業である。
 本書では,可能な限りの最新の工業薬品についてとりあげ,その特徴,性能,信頼性,使用上の注意,公害関係の項目につき,専門技術者の方々から協力を得て,本書をまとめることができた次第である。
 また,これ以外に最近のナノ工業の動向と公害関係の適用規格について詳述した。
 本書は,各種産業界に携わる多くの技術者の方々にとって有益な入門書にもなるし,座右の書として活用していただくことにより,技術の発展と品質・信頼性の向上に役立つことを願っている。
 ともあれ,本書が工業薬品と材料工程の関連を調査研究する上での第一選択書となるとひそかに自負している。
 最後に本企画を提案され本書の出版に多大な心血を注いだR&Dプランニングの山本正和社長ならびに多方面にわたる原稿収集と煩雑な編集業務を根気強く成し遂げてくれた深沢志津子氏に対し敬意と感謝の言葉を捧げたい。
                                                   共同編集者  小石眞純、間宮富士雄


共同編集

小石眞純東京理科大学名誉教授
間宮富士雄技術士

執筆者一覧(執筆順)

間宮富士雄技術士
鈴木清隆アルミニウム表面技術士会会長技術士/ECO・KS技術士事務所所長
山本貞雄(株)金属加工技術研究所技術開発部常務取締役
相澤謙次日本パーカライジング(株)環境安全部部長
三代澤良明元関西ペイント(株)研究部部長・技術部部長/元(社)日本塗料工業会技術部部長
金子功元セメント協会技術部次長/元(株)テストサービス試験所所長
來嶋茂(株)ブリヂストン化工品技術本部化工品材料開発部主任部員
長沼仁松下テクノリサーチ(株)技術部環境開発グループ主担当
小石眞純東京理科大学名誉教授

詳細目次

第1部材料プロセスと工業薬品
第1章金属
1.1金属の着色
1.1.1鉄鋼の着色
1.1.2ステンレス鋼の着色
1.1.3銅及び銅合金の着色
1.1.4亜鉛及び亜鉛合金の着色
1.1.5アルミニウムの着色
1.1.6チタンの着色
1.1.7マグネシウムの着色
1.1.8アルミニウム建材の電解着色とクリヤー塗装の工程と工業薬品
1.2金属接着
1.2.1アルミニウムの金属接着
1.2.2銅及び銅合金の金属接着
1.2.3炭素鋼
1.2.4ステンレス鋼
1.2.5チタン
1.2.6マグネシウム
1.2.7ベリリウム
1.2.8めっき面
1.2.9金と銀のめっき面
1.2.10亜鉛めっき面
1.3防錆・防食処理
1.3.1油溶性防錆剤
1.3.2水溶性防錆剤
1.3.3気化性防錆剤
1.4剥離処理
1.4.1めっきのはく離
1.4.2塗膜のはく離
1.5各種金属のめっき工程と使用する工業薬品
1.5.1前処理工程と使用する工業薬品
1.5.2めっき工程と使用する工業薬品
1.5.3後処理工程と使用する工業薬品
1.6化成処理(塗装前処理としての化成処理)
1.6.1化成処理
1.7表面改質
1.7.1化学研磨
1.7.2電解研磨
1.7.3化学研磨と電解研磨の比較
1.7.4表面焼入れ
1.7.5熱拡散を利用した技術
1.7.6拡散浸透
1.7.7溶融塩による炭化物被覆
1.7.8浸炭処理
1.7.9ショットピーニング
1.7.10イオン注入
1.8塗装亜鉛メッキ鋼鈑の製造工程と使用される塗料
1.8.1まえがき
1.8.2塗装方法とその特徴
1.8.3プレコート鋼板
1.8.4プレコート鋼板の製造工程
1.8.5前処理(表面処理)工程
1.8.6塗料用樹脂
1.8.7あとがき
1.9空調機器用熱交換器の製造工程と使用されるコーティング剤
1.9.1はじめに
1.9.2熱交換器の構成、原理、問題点
1.9.3腐食防止の方法
1.9.4結露防止の方法と理論
1.9.5熱交換器フィン材の親水化処理
1.9.6おわりに
1.10金属分野用語解説
・官報公示整理番号
・CAS番号
・別名
・解説
・規格
・用途
・取扱注意
・毒性
・適用法規
 
第2章セメント・土壌
2.1セメント
2.1.1セメントの種類
2.1.2セメントの原料と製造方法
2.2地盤強化用注入薬剤
2.2.1注入薬剤の種類
2.2.2アルカリ系溶液型無機反応剤
2.2.3アルカリ系溶液型有機反応剤
2.2.4非アルカリ系溶液
2.2.5高分子系薬剤の種類
 
第3章ガラス
3.1ガラスの製造法
3.1.1ガラス用原料
3.1.2主原料
3.1.3副原料
3.1.4原料選定の基準
3.1.5溶融と清澄
3.1.6成形
3.1.7除冷
3.1.8加工
3.2ニューガラス
3.2.1ニューガラスの定義
3.2.2ニューガラスの製造法
 
第4章セラミックス
4.1ファインセラミックス
4.2セラミックス用語解説
4.2.1酸化物
4.2.2非酸化物
 
第5章紙・パルプ
5.1パルプの種類
5.1.1砕木パルプ
5.1.2アルカリ法木材パルプ
5.1.3亜硫酸パルプ
5.1.4ケミグランドパルプ
5.1.5セミケミカルパルプ
5.1.6ボロパルプ
5.1.7靱皮パルプ
5.1.8ワラパルプ
5.1.9葦・バカス・竹等のパルプ
5.1.10故紙パルプ
5.2紙・パルプ工業
5.2.1パルプの脱樹脂洗浄
5.2.2各種薬剤による漂白
5.2.3スケール除去
5.2.4抄紙工程におけるスライムとピッチの除去
5.2.5パルプ製造工場の機械洗浄
5.2.6フェルトの洗浄
 
第6章繊維
6.1繊維の種類
6.1.1繊維の分類
6.1.2各論
6.2繊維用語解説
 
第7章プラスチック
7.1熱硬化性プラスチックの種類
7.1.1フェノール樹脂
7.1.2尿素樹脂
7.1.3メラミン樹脂
7.1.4アルキッド・アクリル樹脂
7.1.5不飽和ポリエステル樹脂
7.1.6ジアリルフタレート樹脂
7.1.7エポキシ樹脂
7.1.8その他の熱硬化性樹脂
7.2熱可塑性プラスチックの種類
7.2.1ポリエチレン
7.2.2ポリプロピレン
7.2.3スチレン系樹脂
7.2.4ポリ塩化ビニル(PVC)とポリ塩化ビニリデン(PVDC)
7.2.5ポリビニルアルコール
7.2.6ポリアクリロニトリル樹脂(PAN)
7.2.7ポリアクリル酸系プラスチック
7.2.8ポリエステル
7.2.9ポリカーボネート
7.2.10ポリアセタール
7.2.11ポリウレタン系プラスチック
7.3エンジニアリングプラスチックの種類
7.3.1ジアリルフタレート樹脂(Diallyl phthalate resin, DAP)
7.3.2シリコン樹脂(Silicone resin)
7.3.3ポリイミド(Polimide Pl)
7.3.4ビスマレイミドトリアジン樹脂(Bismaleimide-Triazine Resin, BT樹脂)
7.3.5ポリアミドイミド(Polyamideimide, PAI)
7.3.6ポリアミノビスマレイミド(Polyaminobismaleimide, PABI)
7.3.7ポリオキシベンジレン(Polyoxybenzylene)
7.3.8オレフィン・ビニルアルコール共重合体(GL樹脂)
7.3.9ポリアリレート(Polyarylate, PAR, Uポリマー)
7.3.10ポリエーテルスルフォン(Polyethersulfone, PESF)
7.3.11ポリメチルペンテン(Polymethylpentene, TPX)
7.4プラスチック用語解説
7.4.1熱硬化性プラスチック
7.4.2熱可塑性プラスチック
7.4.3エンジニアリングプラスチック
 
第8章ゴム
8.1各種ゴム製造工程と使用される工業薬品
8.1.1はじめに
8.1.2ゴム製品の製造過程
8.1.3ゴム製造工程に於いて使用される工業薬品の概要
8.1.4ゴム工業における工業薬品各論
8.2ゴム関連用語解説
8.2.1加硫促進剤(Vulcanijation acceleratovrs)
8.2.2加硫剤(Vulcanizing Agents)
8.2.3スコーチ防止剤(Scorch retarders)
8.2.4素練促進剤(Peptizing agents)
8.2.5粘着付与剤(Tackifiers)
 
第9章家電製品
9.1家電製品
9.1.1緒言
9.1.2化学物質管理
9.1.3電気製品の製造において使用される化学物質
9.2電気・電子関連用語解説
 
第10章ナノ微粒子
10.1ナノ微粒子の種類とその応用
10.1.1ナノ微粒子とは
10.1.2ナノ微粒子の分類と基礎的物性
10.1.3ナノ微粒子の応用分野とその展開
10.2ナノ微粒子関連用語解説
 
第2部化学物質に関する法規制及び規制
1.法規及び規制
2.内容
3.化学物質の総合的管理についての最近の国際動向
4.PRtr法の具体例
5.土壌汚染対策法
 
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