化粧品業界はこれまで景気に対する抵抗力が比較的強い産業と言われ,安定した成長を続けて
きたが,日本国内の景気低迷,消費不況の長期化の中で,ここ数年出荷金額の減少が続いている。
一方で,海外メーカーよりの日本市場にむけた攻勢も強まるなか,メーカー間の競争は激しさを
増しており,このような状況の中,製造コストの削減は重要な課題となっている。
また2005年4月,改正薬事法が施行されることにより,商品にこれまでの製造元,発売元
の併記がなくなり,「製造販売元」表記に一本化され事となった。これらを背景にして,化粧品
業界においても製造のアウトソーシング化がより活発化するものと見られる。
一方,医薬,健康食品,ファインケミカル等の業界では,自社が保有する素材を生かし,化粧
品市場に参入する動きも見られ,商品企画,製造,マーケティング等のノウハウを持つ受託メー
カーへの期待が大きい。
その反面,化粧品受託メーカーの実態が明らかにされることは少なく,製造委託先を選択する
際の情報が不足しているのが実状である。
弊社では2001年9月『化粧品受託製造企業の実態』を刊行し,幸いにもご好評をいただい
た。本レポートは,その改訂版として企画したもので,化粧品受託製造メーカーの実態を解明す
る事を目的として,各メーカーごとに巻末にあるアンケート調査票に基づき,受託製造分野,所
有設備,品質管理体制,評価試験実施体制等,十数項目にわたって調査を行いまとめたものであ
る。掲載企業は前書では未掲載の新規33社を含め,87社を掲載した。
また記載内容は,各社の担当者の責任でまとまめられたもので,原則として回答頂いた内容を
そのまま掲載してある。
本レポートが,化粧品メーカーはもとより,健康食品,製薬,ファインケミカル等の新規参入
をめざす業界の方々の参考になれば幸甚である。
2004年8月 シーエムシー出版 編集部
|