| 構成と内容 |
| 第1章 大気中光電子分光(中島嘉之) |
| 1.大気中光電子分光の概要 |
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大気中光電子分光(Photo-Electron Spectroscopy in Air ; PESA)とは、物質に光を照射した時に放出される光電子を、オープンカウンター1〜3)で計数し、大気中に置かれた物質表面の電子常態、つまり、仕事関数、イオン化ポテンシャル、フェルミ準位近傍の電子状態密度などを測定する方法である。またこの方法では、試料表面オングストローム(0.1nm)オーダーの極薄膜の厚さを、大気中で簡単に測定する事もできる。図1に、PESA装置の概略図を示す。重水素ランプから放射される紫外線を、分光器で単色化し、試料表面に照射する。この際、照射光のエネルギーは、3.40〜6.20eV(200〜365nm)の範囲でステッップ状に大きくしていく。この照射光のエネルギーが試料の仕事関数を超えると、試料表面から光電子が大気中に放出される。この光電子をオープンカウンターで直接計数し、その計数率と照射紫外線のエネルギーとの関係をパーソナルコンピューター上に表示する。
オープンカウンターは世界で唯一、大気中(利用厚さnm以上)で動作する電子計数管である。そのため、光電子分光は真空中のみで行われていた。しかし、工業材料の大部分は大気中で使用され、その表面状態も真空中のそれとは異なっている。また、真空を用いる測定装置は大型で、高価で、操作も難しい。オープンカウンターの登場で、大気中でも光電子分光が可能となり、工業材料表面の電子状態をありのまま観察できるようになった。また、機器分析に不慣れな合成化学者や材料科学者でも、簡単に、正確に、かつ高精度で試料の電子状態を測定できるようになった。 |
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| 2.オープンカウンターの動作原理 |
| 3.測定結果の解析方法 |
| 4.まとめ |
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| 第2章 有機EL用材料の解説(小山田崇人、安達千波矢) |
| 1.はじめに |
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| 有機EL素子の進展は、有機機能性色素材料が発光性半導体として優れた性能を有していることを明らかにした。特に、室温において強いリン光発光を有する有機金属発光中心に用いることにより、従来の常識を覆す内部発光量子効率が100%に迫る有機EL素子も実現された1〜3)(図1)。このように、有機半導体材料は次世代の光電子機能材料として大きな可能性を秘めている。有機EL素子における有機半導体材料は、ポリアセチレンに代表される導電性高分子や有機超伝導体に代表される有機電荷移動錯体の研究分野とは大きく異なる。本章では、有機EL素子の動作原理、発光機構と基本特性や素子構造について紹介し、素子構造を概観しながらホール輸送材料、発光材料、電子輸送材料、電極材料の解説を行う。 |
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| 2.有機EL素子の動作原理 |
| 3.発光機構と基本特性(再結合、励起1重項と3重項、EL効率の限界) |
| 4.素子構造 |
| 5.有機EL用材料の高純度化 |
| 6.ホール輸送材料 |
| 7.電子輸送材料 |
| 8.発光層用材料 |
| 9.電極材料 |