液晶ディスプレイ構成材料の最新技術
Advanced Technology of LCD Composition Material
[コードNo.2006T533]

■監修/ 飯村靖文(東京農工大学 教授)
■体裁/ B5判 253ページ
■発行/ 2006年 10月 (株)シーエムシー出版
■定価/ 68,250円(税込価格)

めざましい発展を続けるLCDの最新技術情報を掲載!
材料開発から製造工程までを完全網羅!
産業界の第一線で活躍する方々による分担執筆!

※ 本書籍はご試読頂けません ※

刊行のねらい
 1973年の液晶ディスプレイ(LCD)を用いた電卓等の商品化に始まったLCD技術開発の歴史は、これまでほぼ10年おきに革命的な出来事が起こっているといわれている。2003年はLCDにとってのカラーテレビ元年ともいわれる年となり、LCD産業の最終的な目標とも言える家庭用テレビ市場へとその用途を広げるにいたった。現在、世界的な地上波テレビ放送のディジタル化の流れともあいまってブラウン管テレビの買換需要が急速に高まっており、2009年度におけるLCDテレビの世界市場規模は1億台を突破すると予想されている。このような現状において、LCDテレビ原価の60%を占めるといわれているLCDパネルの製造企業への市場からの価格低減圧力は極めて厳しくなってきており、製造ガラスパネル基板の大型化や革新的なパネル製造技術の開発努力が日夜行われている。LCDパネルにおいては、その製造プロセスに関係する企業がPDP等の他のフラットパネルに比べて多岐にわたっており、その製造技術革新には多くの企業との総合的な取り組みが必要となっている。現在日本においては、LCDパネルの最終製品を扱う川下産業に比べて製造装置や部材等を取り扱う川上産業が世界的に強く、それらの川上産業を取り込んだ技術革新が製造コスト削減に必須である。
 『液晶ディスプレイ構成材料と最新技術』は、上述した部材産業の重要性をかんがみ、LCDパネル構成部材を中心として主要な液晶表示モードをも網羅した最新技術を紹介している。各項目の執筆に当たっては、その分野の第一線でご活躍されている研究者の方々にお願いしており、今後のLCD関連技術開発に本書が大きな参考になるものと確信している。
2006年10月 東京農工大学 飯村靖文

執筆者一覧
飯村靖文東京農工大学 大学院共生科学研究部 システム情報科学部門 教授
吉田秀史ソニー(株) テレビ・ビデオ事業本部 映像デバイス部門 TK技術部 統括部長
小野記久雄(株)日立ディスプレイズ TV用TFT開発部 部長
関秀廣八戸工業大学 大学院工学研究科 電気電子工学専攻 教授
内田龍男東北大学 大学院工学研究科 教授
日口洋一大日本印刷(株) ディスプレイ製品事業部 ディスプレイ製品研究所 エキスパート
日口洋日口コンサルタンツ 代表
梶田徹JSR(株) ディスプレイ研究所 LCD材料開発室 主任研究員
西川通則JSR(株) ディスプレイ研究所 LCD材料開発室 主任研究員
松本武日新イオン機器(株) FPD装置事業センター 開発2グループ
松田恭博日新イオン機器(株) FPD装置事業センター 開発2グループ
安東靖典日新イオン機器(株) 取締役プラズマ技術開発センター長
島野一郎武蔵エンジニアリング(株) システム事業本部 システム事業本部長
一ノ瀬秀男メルク(株) 液晶事業部 厚木テクニカルセンター 研究開発グループ マネージャー
本松徹ジオマティック(株) 市場開発部 主事
糸井健凸版印刷(株) エレクトロニクス事業本部 ディスプレイ関連事業部 CF技術開発本部 開発技術部 リーダー研究員
本間武(株)東洋化成品研究所 代表取締役
青木和孝大日精化工業(株) 顔料事業部 技術本部 副本部長
吉澤純司JSR(株) ディスプレイ研究所 LCD材料開発室 主事
高橋修一AZエレクトロニックマテリアルズ(株) 研究開発2部 FPD材料開発チーム チームマネジャー
高木秀和宇部日東化成(株) 電子・情報材料事業部 ハイプレシカ販売課 主任部員
椙尾孝司(株)スリーボンド 研究所 開発部 電気開発課
吉岡乾一郎日本化薬(株) 研究開発本部 機能化学品研究所 応用第四グループ グループ長
貞光雄一日本化薬(株) 研究開発本部 機能化学品研究所 材料第二グループ 研究員
西村涼新日本石油(株) 研究開発本部 中央技術研究所 化学研究所 情報化学材料グループ チーフスタッフ
黒田健二郎凸版印刷(株) 総合研究所 材料技術研究所 所長
森裕行富士フイルム(株) フラットパネルディスプレイ材料研究所 研究担当部長
金澤卓也(株)日本製鋼所 成形機器システム事業部 射出機技術部 射出機要素技術グループ
猪狩徳夫(株)クラレ 新事業開発本部 プロジェクト推進部 光学材料関連事業グループ グループリーダー
濱田雅郎三菱レイヨン(株) 情報材料生産技術部 担当部長
篠原正幸オムロン(株) セミコンダクタ統括事業部 マイクロレンズ事業部 専門職
有福征宏日立化成工業(株) 実装フィルム事業部 実装フィルム開発部 研究員
平石克文新日鉄化学(株) 電子材料事業本部 回路基板材料事業部 マネジャー
坂田賢三井金属鉱業(株) MC事業本部 マイクロサーキット事業部 製品開発部 主査
小林敏幸(株)シーエムシー出版 編集部 部長

構成および内容
第1章高速・広視野角液晶ディスプレイ・システム
1VA型液晶ディスプレイ(吉田秀史)
1.1はじめに
1.2表示原理
1.3視野角について(配向分割による視野角改善)
1.3.1視野角が狭い理由
1.3.2配向分割法
1.4VA型の各種配向分割方式
1.4.1ラビング法
1.4.2TFT側のITO電極のみに電界制御用パターンを設ける方式
1.4.3MVA(Multi-domain Vertically Aligned LCD)型液晶表示方式
1.4.4PVA (Patterned Vertically Aligned LCD)型液晶表示方式
1.4.5光配向型(Optical Aligment)液晶表示方式
1.4.6PSA(Polymer-Sustained Aligment)型液晶表示装置
1.4.7垂直配向型面内電界スイッチング方式(Vertically Aligned In-plane Field Switching)
1.5マルチドメインVA型液晶表示装置の特性改善
1.5.1配向の改善
1.5.2プロセスの改善
1.5.3黒表示視野角改善
1.5.4中間調視野角改善
1.5.5応答改善
1.6おわりに
2IPS型液晶ディスプレイ(小野記久雄)
2.1はじめに
2.2動作原理
2.3IPS液晶のヒストリー
2.4IPS-Proパネルの基本性能
2.5おわりに
3OCBモード型液晶ディスプレイ(関秀廣、内田龍男)
3.1はじめに
3.2OCBモードの誕生
3.3スプレイ状態からベンド状態の配向転移
3.4自己補償効果に基づいた広視野角化
3.5フローの加速効果による高速応答
3.6フィールド・シーケンシャル・カラーOCB LCD
3.7おわりに
第2章大画面液晶ディスプレイのプロセス技術
1IJ印刷方式カラーフィルター製造における超微粒子顔料分散液の調製(日口洋一、日口洋)
1.1はじめに
1.2IJ法によるCF製造の特徴とインキ要求特性
1.2.1インキ供給
1.2.2吐出・着滴安定性
1.2.3インキ膜の乾燥・定着
1.3ミルベースの最適化
1.3.1超微粒子顔料分散液の主要構成材料
1.3.2超微粒子顔料分散液のミルベース設計
1.3.3工業分散技術の応用と最適化
1.4おわりに
2柱状フォトスペーサー(梶田徹)
2.1柱状フォトスペーサーとは
2.2オプトマーNNシリーズ形成プロセス
2.3オプトマーNNシリーズの一般物性
2.4オプトマーNNシリーズの分子設計
2.5リソグラフィー条件とカラムスペーサーの圧縮特性の相関
2.6信頼性評価
2.7おわりに
3ラビングフリー技術(光配向)(西川通則)
3.1はじめに
3.2光配向材料
3.3光配向のプロセス
3.4光配向材料への要求特性
3.4.1偏光照射時の液晶配向性とアンカリングエネルギー
3.4.2プレチルト角発現
3.5光配向の応用例
3.6おわりに
4ラビングフリー技術(イオン配向)(松本武、松田恭博、安東靖典)
4.1はじめに
4.2イオンビーム配向の装置構成
4.3イオンビーム配向法における配向原理
4.4配向膜
4.5イオンビーム特性とパネル品質の相関
4.6当社のイオンビーム配向装置
4.7おわりに
5液晶滴下法(ODF;プロセス技術、装置技術)(島野一郎)
5.1はじめに
5.2ディスペンサーメーカーができる塗布技術
5.3全自動シール塗布装置の開発
5.4全自動シール塗布装置の特長
5.5仕様
5.6全自動液晶滴下装置の開発
5.7全自動液晶滴下装置の特長
5.8仕様
5.9今後の動向
第3章構成材料と関連ケミカルスの材料
1液晶材料(VA、IPS、OCB)(一ノ瀬秀男)
1.1はじめに
1.2LCDの各種モードに適した液晶材料
1.2.1VA用液晶材料
1.2.2IPS用液晶材料
1.2.3OCBモード用液晶材料
1.3おわりに
2ITO膜基板(本松徹)
2.1ITO膜の特長
2.2ITO膜の成膜方法
2.2.1基板
2.2.2成膜方法
2.2.3スパッタリング成膜装置
2.3LCD用及び有機EL用ITO膜
2.3.1ガラス基板上ITO膜
2.3.2カラーフィルター上ITO膜
2.3.3樹脂基板上ITO膜
2.4開発課題とITO代替透明導電膜
3カラーフィルター(糸井健)
3.1はじめに
3.2ブラックマトリクス(BM)
3.3着色層(RGB)
3.4ポストスペーサー(PS)
3.5オーバーコート(OC)
4カラーフィルタ用顔料分散型レジスト(本間武)
4.1はじめに
4.2顔料分散法レジストの材料と特性
4.3顔料分散法の各組成概要
4.4有機顔料分散特性
4.5カラーレジスト用バインダー樹脂
4.6モノマー組成
4.7光重合開始剤
4.8その他・添加剤等
4.9カラーフィルタ用光重合開始剤および増感剤の一例
4.10おわりに
5カラーフィルター用顔料(青木和孝)
5.1はじめに
5.2RGB用有機顔料
5.3微細化顔料の調製
5.4顔料の表面処理
5.5おわりに
6カラーフィルタ用保護膜(吉澤純司)
6.1はじめに
6.2LCDモードと保護膜必要特性
6.3最近の保護膜技術動向
7液晶用フォトレジスト(高橋修一)
7.1フォトレジストの用途
7.2a-Siパネル用フォトレジスト
7.2.1ガラス基板サイズの変化
7.2.2スリット塗布方式への対応
7.2.3スリット塗布の高速化への対応
7.3LTPSパネル用フォトレジスト
8液晶パネルスペーサ用球形シリカ粒子(高木秀和)
8.1はじめに
8.2LCDスペーサ
8.2.1LCDスペーサの機能
8.2.2シールスペーサの使用工程
8.2.3シリカスペーサの粒子径分布
8.2.4シリカスペーサの圧縮特性
8.2.5シリカスペーサの粒径精度
8.2.6シール剤への分散性
8.2.7シリカスペーサの物理的性状
8.3おわりに
9液晶セル構成材料(椙尾孝司)
9.1はじめに
9.2樹脂材料
9.3シール剤の構成
9.4メインシール
9.5エンドシール
9.6開発手法
9.7おわりに
10偏光フィルム(吉岡乾一郎、貞光雄一)
10.1はじめに
10.2偏光素膜の改良検討
10.3車載用偏光板の開発状況
10.3.1車載用モニターの市場と要求される耐久性
10.3.2ヨウ素系偏光板と染料系偏光板
10.3.3偏光板の劣化
10.3.4ヨウ素系偏光板の耐久性改善
10.3.5染料系偏光板の高偏光化
10.4プロジェクター用偏光板
10.4.1市場および高耐久要望の背景
10.4.2光学特性の改良検討
10.4.3耐熱、耐光性の改良による劣化制御
10.5偏光板の視野角拡大および位相差機能付き保護フィルム
10.5.1偏光板の視野角拡大
10.5.2位相差機能付偏光板保護フィルム
10.6無機系偏光板
10.7おわりに
11位相差フィルム/視野角拡大フィルム(西村涼)
11.1はじめに
11.2位相差フィルムの役割と種類
11.3高分子液晶フィルム「日石LCフィルム」シリーズ
11.4棒状液晶によって実現できる位相差フィルムの種類
11.4.1ポジティブAフィルム
11.4.2ねじれ位相差フィルム
11.4.3ネガティブCフィルム
11.4.4ハイブリッド・ネマチックフィルム
11.4.5ポジティブCフィルム
11.5おわりに
12反射防止フィルム(黒田健二郎)
12.1はじめに
12.2反射防止の原理
12.3反射防止フィルムの分類及び用途
12.3.1ARフィルム
12.3.2LRフィルム
12.4反射防止フィルムの課題
12.4.1LRフィルムの課題
13広視野角フィルム(森裕行)
13.1はじめに
13.2LCDの構成
13.3タックフィルム
13.4VA(vertical alignment)-LCD用広視野角フィルム
13.5IPS-LCD用広視野角フィルム
13.6TN(twisted nematic)-LCD用広視野角フィルム
13.7OCB(optically compensated bend)用-LCD広視野角フィルム
13.8おわりに
14プラスチック導光板(金澤卓也)
14.1液晶ディスプレイ動向
14.2プラスチック導光板
14.3薄肉導光板成形専用機
14.3.1高剛性型締装置
14.3.2薄肉導光板成形用射出装置
14.3.3光学樹脂用スクリュ・シリンダ
14.4導光板成形事例
14.4.1寸法測定結果
14.4.2転写率測定結果
14.5おわりに
15高機能導光板(猪狩徳夫)
15.1はじめに
15.2バックライトの現状と技術動向
15.3高機能導光板の開発
15.4LEDを利用した例
15.5超薄型バックライト
15.6おわりに
16集光フィルム「ダイヤアート」(濱田雅郎)
16.1はじめに
16.2バックライトの方式と用途
16.3上向きプリズムシートを使用した従来方式エッジライト型バックライト
16.4ダイヤアートを使用した全反射エッジライト型バックライト
16.5プリズムシートの基本構造と「ダイヤアート」の品種構成
16.6全反射型プリズムシートの性能向上
16.7超高輝度プリズムシートの開発
17モバイル用LEDバックライト(篠原正幸)
17.1はじめに
17.2拡散方式
17.3ベクター放射結合方式
17.4プリズムシートレスタイプ
17.4.1カーブドプリズムパターン
17.4.2ダブルプリズムパターン
17.5逆プリズムタイプ
17.6おわりに
18異方導電フィルム(有福征宏)
18.1はじめに
18.2ACFの構造と接続原理
18.3ACFの材料設計
18.4金属微粒子の設計
18.4.1接続電極種による最適金属微粒子の選定
18.4.2狭ピッチ電極への対応
18.5ACFの接着剤設計
18.6おわりに
19フレキシブルプリント配線板材料(平石克文)
19.1フレキシブルプリント配線板
19.22層CCL「エスパネックス」
19.3ポリイミドCCL
19.3.1概要
19.3.2「エスパネックスMシリーズ」
19.4LCP-CCL「エスパネックスLシリーズ」
19.4.1高周波電気特性
19.4.2回路基板一般特性
20TABテープ(TCP、COF)(坂田賢)
20.1はじめに
20.2TABテープの特徴
20.2.1ギャングボンディング
20.2.2薄型、小型パッケージ
20.2.3Reel to Reel
20.3用途
20.4材料と構造
20.4.1TCPテープ(3層TAB)
20.4.2COFテープ
20.5工程
20.6品質項目
20.7課題
第4章液晶ディスプレイ構成材料の市場(小林敏幸)
1はじめに
2液晶ディスプレイ(LCD)と構成材料の市場
3LCDの市場
4わが国LCDパネルメーカーの再編
5LCDの構成部材の市場

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