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食品機能性成分の吸収・代謝・作用機序    
Absorption, Metabolism, and Mechanisms of Action of Functional Food Compounds
[コードNo.2018T076]

※ 本書籍はご試読頂けません ※

■監修/ 宮澤陽夫
■体裁/ B5判 316ページ
■発行/ 2018年4月27日 (株)シーエムシー出版
■定価/ 88,560円(税・送料込価格)
■ISBNコード/ 978-4-7813-1327-6

 
★食品中の生体調節機能成分について「体内動態」や「機能発現機序」を詳述!
★食品成分の吸収・代謝・作用機序に影響を与える「外的因子」についても解説!
★確かな機能性と安全性を備えた機能性食品の開発に役立つ一冊!

キーワード

腸管上皮トランスポーター/食品ナノ粒子化/腸内細菌/体内時計/時間栄養学/相乗・相加・相殺作用/アミノ酸/ペプチド/タンパク質/糖質/食物繊維/ルミナコイド/脂肪酸/油脂/ビタミン様物質/植物二次代謝産物/ポリフェノール


刊行にあたって

 本書は、2013年に発刊された『食品機能性成分の吸収・代謝機構』の発展版であり、その後のこの領域の研究進展が著しいことによる。食品機能成分については、培養細胞実験などの試験管内試験で生理作用が観察されても、その化学構造が生体内では代謝を受けて構造変化していて機能性が期待できない場合がある。当然に作用機序も変化する。また、生理的な意味を持つ程度の量が消化管から吸収されない食品成分もある。特定保健用食品や機能性表示食品の開発にあたっては、その食品成分の消化、吸収、代謝、作用機序の科学的エビデンスの十分な理解と考察が必要である。生化学領域で頻用される試験管内試験では、食品成分の実際のからだの中での効能の評価は困難な場合が多い。やはり、動物試験やヒト介入試験によるからだの中での機能性の検証は必須である。

 本書を一読することにより、食品成分の吸収、代謝、作用機序の最先端が理解でき、機能性食品に関心のある研究者、栄養士、医師の方々のお役に立ち得ると信ずる。

本書「はじめに」より抜粋・改変

著者一覧

宮澤陽夫東北大学
薩秀夫前橋工科大学
山本晃久前橋工科大学
鈴木大斗前橋工科大学
宮澤大樹東京医科歯科大学
田村基(国研)農業・食品産業技術総合研究機構
田原優University of California Los Angeles
柴田重信早稲田大学
井上奈穂山形大学
久保田真敏新潟薬科大学
門脇基二新潟工科大学
安尾しのぶ九州大学
古瀬充宏九州大学
吉澤史昭宇都宮大学
小林淳平神戸大学
大島敏久大阪工業大学
原博北海道大学
松井利郎九州大学
君羅好史城西大学
真野博城西大学
前渕元宏不二製油グループ本社(株)
神田淳(株)明治
中山恭佑(株)明治
東誠一郎(株)明治
佐藤三佳子日本ハム(株)
片倉善範九州大学
三浦豊東京農工大学
西村直道静岡大学
園山慶北海道大学
山口喜勇松谷化学工業(株)
何森健香川大学
渡部睦人東京農工大学
野村義宏東京農工大学
福島道広帯広畜産大学
北川真知子松谷化学工業(株)
池田郁男東北大学
西川正純宮城大学
菅原達也京都大学
佐藤匡央九州大学
森田有紀子九州大学
澤田一恵築野食品工業(株)
松木翠築野食品工業(株)
橋本博之築野食品工業(株)
仲川清隆東北大学大学院
川上祐生岡山県立大学
池本一人三菱ガス化学(株)
松郷誠一金沢大学
生田直子神戸大学
津田孝範中部大学
小竹英一(国研)農業・食品産業技術総合研究機構
立花宏文九州大学
石見佳子(国研)医薬基盤・健康・栄養研究所
宅見央子江崎グリコ(株)
永塚貴弘東北大学

目 次

【第T編 吸収・代謝・作用効率に影響を与える因子】
第1章腸管上皮トランスポーター
1腸管上皮細胞
2腸管上皮における食品成分の主要な吸収経路
2.1トランスポーターを介した吸収経路
2.2トランスサイトーシスを介したエネルギー依存的細胞内輸送経路
2.3細胞間隙を介した透過経路
2.4細胞内単純拡散経路
3腸管上皮トランスポーター
4腸管上皮トランスポーターの食品成分による制御・調節
5終わりに
第2章食品ナノ粒子化
1はじめに
2食品由来のナノ粒子
3無機ナノ粒子の生体への暴露
4食品ナノ粒子の用途
5食品ナノ粒子の体内動態
6食品ナノ粒子の安全性評価
6.1細胞毒性
6.2炎症
6.3酸化ストレス
7おわりに
第3章腸内細菌
1はじめに
2食物繊維、オリゴ糖
3ポリフェノール
3.1イソフラボン
3.2ケルセチン
3.3エラグ酸
3.4カテキン
3.5クロロゲン酸
3.6リグナン
第4章体内時計、時間栄養学
1はじめに
2哺乳類の体内時計
3時間栄養学、時間薬理学
4糖吸収の日内変動
5タンパク質吸収の日内変動
6脂質吸収の日内変動
7細胞間隙を介する吸収の日内変動
8肝臓における異物代謝の日内変動
9時差ボケ等による体内時計の不調
10カフェインによる体内時計制御
11ポリフェノールによる体内時計制御
第5章食品成分の相乗・相加・相殺作用
1食品成分の相乗作用
2食品成分の相加作用
3食品成分の相殺作用
【第U編 機能性成分の吸収・代謝・作用機序】
第1章アミノ酸
1概観:アミノ酸の吸収
1.1中性アミノ酸輸送
1.2塩基性アミノ酸輸送
1.3酸性アミノ酸輸送
1.4Pro、Hyp、Gly輸送
1.5β-アミノ酸およびTau
1.6ジ・トリペプチド
2ストレス・睡眠連アミノ酸
2.1はじめに
2.2ストレス・睡眠調節作用を有するアミノ酸とその関連物質
2.3概日時計の調節作用を有するアミノ酸
3分枝鎖アミノ酸(BCAA)
3.1分枝鎖アミノ酸の腸管での吸収
3.2分枝鎖アミノ酸の肝性脳症改善作用
3.3分枝鎖アミノ酸の代謝
3.4ロイシンのタンパク質代謝調節機能
3.5ロイシンによるmTORC1の活性制御
3.6イソロイシンの糖代謝調節機能
3.7おわりに
4D-アミノ酸
第2章タンパク質・ペプチド
1概観:タンパク質・ペプチドの消化・吸収・代謝・体内動態(生理作用)
1.1タンパク質の消化
1.2タンパク質消化産物の吸収
1.3ペプチドの吸収と生理作用
2低分子・オリゴペプチド
2.1はじめに
2.2ペプチド機能
2.3in vitroでのペプチド透過挙動
2.4in vivoでのペプチド吸収挙動
2.5おわりに
3コラーゲンペプチドの吸収、代謝とその作用機序
3.1はじめに
3.2コラーゲンペプチドについて
3.3コラーゲンペプチドの吸収
3.4コラーゲンペプチドの血中動態と組織移行
3.5コラーゲンペプチド摂取による効果と作用メカニズム
3.6まとめ
4大豆ペプチド
4.1はじめに
4.2大豆ペプチドの易吸収性
4.3肉体疲労に対する大豆ペプチド摂取の効果
4.4大豆ペプチド摂取によるロコモティブシンドローム予防効果(抗炎症作用)
4.5認知機能改善に関与する大豆由来ペプチド
4.6おわりに
5乳タンパク質であるホエイタンパク質やカゼインおよびそれに由来したペプチド
5.1乳タンパク質とは
5.2ホエイタンパク質とそのペプチド
5.3カゼインとそのペプチド
6イミダゾールジペプチド
6.1はじめに
6.2イミダゾールジペプチドの消化・吸収について
6.3脳機能改善効果について
6.4イミダゾールジペプチドによる脳機能改善のメカニズム
6.5イミダゾールジペプチドの安全性
6.6おわりに
第3章糖類
1概観:糖質の消化・吸収・代謝・体内動態
1.1食品中の糖質について
1.2糖質の消化、吸収、代謝、体内動態について
1.3糖質の消化過程と疾病との関連
2食物繊維をはじめとするルミナコイドの大腸発酵を介した新たな展望
2.1はじめに
2.2大腸H2による酸化ストレス軽減
2.3高H2生成細菌叢の導入による大腸高H2生成環境の構築
2.4大腸内発酵によるH2の供給持続性
2.5おわりに
3オリゴ糖(フラクトオリゴ糖、マンノオリゴ糖(マンノビオース)、ガラクトオリゴ糖)
3.1はじめに
3.2オリゴ糖の製造
3.3オリゴ糖の食品としての機能
3.4フラクトオリゴ糖
3.5マンノオリゴ糖(マンノビオース)
3.6ガラクトオリゴ糖
4希少糖
4.1はじめに
4.2D-プシコース
4.3体内動態(吸収・代謝・発酵)
4.4生理機能および作用機序
4.5希少糖含有シロップ
4.6おわりに
5グルコサミン、コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸
5.1はじめに
5.2グルコサミン
5.3コンドロイチン硫酸
5.4ヒアルロン酸
5.5おわりに
6β-グルカン、イヌリン、レジスタントスターチ
6.1はじめに
6.2食物繊維
6.3おわりに
7難消化性デキストリン
7.1難消化性デキストリンとは
7.2難消化性デキストリンの吸収および代謝(体内動態)
7.3難消化性デキストリンの生理機能および作用機序
7.4おわりに
第4章脂肪酸・油脂類
1概観:脂肪酸・油脂類の消化・吸収・代謝・体内動態
1.1はじめに
1.2トリアシルグリセロールの消化・吸収・代謝・体内動態
1.3脂肪酸の消化・吸収・代謝・体内動態
1.4リン脂質の消化・吸収・代謝・体内動態
1.5ステロールの消化・吸収・代謝・体内動態
1.6おわりに
2n-3系脂肪酸(α-リノレン酸、EPA、DHA)、n-6系脂肪酸(リノール酸、アラキドン酸)
2.1はじめに
2.2脂肪酸の吸収機構
2.3リノール酸、α-リノレン酸の代謝と機能
2.4アラキドン酸の代謝と機能
2.5EPA・DHAの代謝と機能
2.6n-3系、n-6系脂肪酸と保健機能食品
2.7おわりに
3グリセロリン脂質、グリセロ糖脂質、スフィンゴ脂質
3.1グリセロリン脂質
3.2グリセロ糖脂質
3.3スフィンゴ脂質
4油脂成分(植物ステロール・ステロールエステル)
4.1植物ステロールとコレステロール-構造について-
4.2植物ステロールの吸収
4.3植物ステロールの食事コレステロールの吸収阻害
4.4副作用
4.5おわりに
5γ-オリザノール
5.1γ-オリザノールとは
5.2γ-オリザノールの消化・吸収・代謝
5.3HPLC-MS/MSによるγ-オリザノールの消化・吸収・代謝の評価
第5章ビタミン様物質
1コエンザイムQ10
1.1はじめに
1.2コエンザイムQ10の化学構造
1.3コエンザイムQ10の生合成経路
1.4コエンザイムQ10の吸収・代謝
2PQQ
2.1PQQとは(物質、分布、摂取、安全性)
2.2吸収、代謝
2.3機能
2.4作用機序
2.5まとめ
3α-リポ酸
3.1リポ酸とは
3.2α-リポ酸の吸収性
3.3α-リポ酸の抗糖尿作用、エネルギー産生作用、抗がん作用
3.4おわりに
第6章植物二次代謝成分
1アントシアニン
1.1はじめに
1.2給源と摂取量、代謝・吸収
1.3肥満・糖尿病予防・抑制作用の視点からのアントシアニンの機能と作用機序
1.4アントシアニンの健康機能:代謝・吸収の知見も踏まえた課題、今後の展望
2カロテノイド
2.1カロテノイドとは
2.2食品中のカロテノイド含有量
2.3カロテノイドの消化/可溶化
2.4カロテノイドの吸収選択性
2.5カロテノイドの代謝(骨格の開裂)と機能性
2.6カロテノイドの代謝(末端環の変換)と機能性
3緑茶カテキン
3.1はじめに
3.2緑茶カテキン
3.3緑茶カテキンの吸収と代謝
3.4緑茶カテキンの生体調節作用とそのしくみ
3.5緑茶カテキン代謝物の生体調節作用
3.6食品因子による緑茶カテキンの活性調節
4イソフラボンの吸収、代謝、作用機序
4.1イソフラボン概要
4.2食品中の大豆イソフラボン組成とその含量
4.3イソフラボン配糖体とアグリコンの腸管における吸収
4.4生体内における大豆イソフラボンの代謝
4.5イソフラボンおよび代謝産物の機能性
5ヘスペリジンおよびヘスペリジン誘導体
5.1ヘスペリジンとは
5.2ヘスペリジン誘導体の開発
5.3ヘスペリジンの吸収と代謝
5.4分散ヘスペレチンの血中動態
5.5血中代謝物の構造
5.6血流改善の作用機序
5.7身体局部を冷却した冷え性改善試験
5.8全身を緩慢に冷却した冷え性改善試験
5.9まとめ
6クロロゲン酸
6.1はじめに
6.2クロロゲン酸の吸収・代謝
6.3クロロゲン酸の生理作用
6.4おわりに



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