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<セミナー詳細>

セミナーコード:20140614   このセミナーの受付は終了しています


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★好気性処理ではコスト的な問題がある排水や技術的に適用が困難であった排水などへの嫌気性処理の適用及び
 技術/研究開発が拡大・進展しています。
★本セミナーでは、嫌気性処理の原理・反応から、各濃度及び様々な排水への適用事例を他の技術との組み合わせ、
 高効率化・コストなどの観点も織り交ぜ解説、また廃棄物等からのマルチ燃料生産まで、斯界の最前線でご活躍中
 の講師陣に詳説頂きます。

嫌気性排水処理(メタン発酵)技術と適用動向
〜技術の動向、各種排水への適用ポイントと事例、
今後の展開、脱硫・燃料生産など〜
●講 師 長岡技術科学大学大学院 工学部
環境・建設系 教授
博士(工学)
山口隆司 氏
●講 師 住友重機械エンバイロメント(株)
環境技術センター
試験技術グループ グループリーダー
知久治之 氏
●講 師 栗田工業(株) 開発本部
装置開発第三グループ 第一チーム
博士(工学)
小松和也 氏
●講 師 Pentair Water Asia Pacific Pte. Ltd.
X-Flow Area Sales Director, Japan
日本語:X-Flow地域セールスディレクター
博士(工学)
糸川博然 氏
●講 師 (独)国立環境研究所
資源循環・廃棄物研究センター 研究員
博士(工学)
小林拓朗 氏
●日 時 2014年 6月 24日(火) 9:40〜17:00
●会 場 東京・新お茶の水・連合会館(旧 総評会館)・4F会議室  》》 会場地図はこちら 《《
※急ぎのご連絡は(株)技術情報センター(TEL06-6358-0141)まで!!
●受講料 49,680円(1名につき)
(同時複数人数お申込みの場合1名につき44,280円)
※テキスト代、昼食代、お茶代、消費税を含む
●主 催 (株)技術情報センター

●セミナープログラム●
9:40
|
11:00
T.嫌気性排水処理技術の動向と今後の展開

 地球上の水は約14億km3(キロ立方メートル)、この0.01%(約10万km3(キロ立方メートル))に相当する水だけが降雨や降雪で再生され持続的に利用可能といわれている。世界は新興国を中心に社会活動、生産活動が拡大しており、水資源循環利用および水環境保全確保の重要性が増している。嫌気性排水処理技術は、食品・飲料を中心とした中高濃度有機性排水を対象に普及してきた。今日、創・省エネルギー、高速処理可能、低汚泥排出等の優れた点から各種排水処理への適用が成されるようになってきている。
 本講演では、海外の水環境の現状、嫌気性排水処理の基礎、各種排水への適用事例、および栄養塩除去等も含めたシステム化について事例を用いて述べる。


 1.嫌気性排水処理技術の概要
  (1)嫌気性排水処理の原理〔炭素、窒素、硫黄、他〕
  (2)嫌気性排水処理に関わる微生物、生態および化学反応
  (3)嫌気性微生物の解析・観察手法
  (4)嫌気性排水処理装置
 2.各種有機性廃水・廃棄物への嫌気性排水処理技術の適用(事例紹介)
  (1)中高濃度有機性排水への適用
  (2)低濃度有機性排水への適用
  (3)有機性固形廃棄物への適用
  (4)嫌気性排水処理技術と他の技術との組み合わせシステム
 3.質疑応答・名刺交換
(山口 氏)
11:10
|
12:30
U.嫌気性排水処理技術の高効率化と化学系排水などへの適用

 汚泥密度が高く、高負荷+安定運転が可能なUASB/EGSB(グラニュール法)に関して、化学工場への多数適用実績および長期安定処理実績について紹介します。

 1.嫌気性処理の基礎
  (1)嫌気性処理の歴史
  (2)嫌気性処理のメリット
  (3)分解経路(一般的な基質、メタノールほか)
  (4)栄養塩 など
 2.グラニュール法と嫌気性処理の高効率化
  (1)グラニュールの説明
  (2)酸生成〜反応槽システム紹介
   〜上向流、グラニュール流動、セトラー、撹拌等
  (3)リアクターの進化
 3.化学系排水への「BIOIMPACT」の適用
  (1)検討の流れ 分析→フラスコ→連続
  (2)運転環境の重要性(基質濃度、負荷管理、pH、温度、栄養源、etc)
  (3)群集解析による微生物変化について
 4.実施例
  (1)化学系排水へのグラニュール法の長期安定処理実績
  (2)エネルギー回収→CO2削減
  (3)汚泥削減→ランニングコスト削減
  (4)高負荷→省スペース
  (5)運転管理について
 5.質疑応答・名刺交換
(知久 氏)
13:20
|
14:30
V.嫌気性排水処理の適用拡大と電子デバイス工場への適用事例

<講演要旨>
今日、嫌気性排水処理の主流となっているUASB法やEGSB法のようなグラニュールによる嫌気性処理は、有機物濃度の低い排水や、低級アルコールなどグラニュールを形成しにくい成分が主体の排水に対しては、グラニュールの維持が困難で安定処理が難しかった。
本講演では、新開発の担体を用いることで、こうした従来の嫌気性処理の適用が困難であった排水に対しても、高負荷かつ安定的な処理を可能とした、当社の新技術「バイオセーバー®TK」について解説するとともに、電子デバイス製造工場の排水回収への適用事例を紹介する。

 1.従来の嫌気性排水処理技術とその限界
  (1)従来の嫌気性排水処理技術
  (2)低濃度排水への適用時の課題
 2.担体式嫌気処理「バイオセーバー®TK」
  (1)開発コンセプト
  (2)技術の特長
  (3)装置構成
 3.電子デバイス製造工場の排水回収への適用例
  (1)排水回収システムのフロー
  (2)処理性能の評価結果
  (3)嫌気処理の導入効果の試算
 4.まとめ:今後の展開
 5.質疑応答・名刺交換
(小松 氏)
14:40
|
15:50
W.嫌気性処理へのMBR(AnMBR)の適用

 1.An-MBR(嫌気性MBR)の開発歴史
 2.An-MBRと従来の嫌気処理との比較
 3.適用されるプラント
 4.An-MBRの設計について
 5.各種設置例
 6.コストと今後の展望
 7.質疑応答・名刺交換
(糸川 氏)
16:00
|
17:00
X.嫌気性処理技術を利用した廃棄物等からのマルチ燃料生産

 1.グリーストラップ汚泥からの液体燃料とバイオメタンの生産技術開発
  (1)飲食店厨房におけるグリーストラップ汚泥
  (2)グリーストラップ汚泥からの液体燃料成分抽出とその性状評価
  (3)燃料成分抽出残さのメタン化特性と連続処理方法
 2.有機性廃棄物からのハイタン生産技術開発
  (1)有機成分からみたハイタン生産に適した廃棄物の種類
  (2)連続的ハイタン生成を可能とする2相循環式プロセス
  (3)2相循環式プロセスの限界
 3.微生物脱硫による精製バイオガスとバイオ硫黄の生産技術開発
  (1)微生物脱硫の原理
  (2)微生物脱硫による硫化水素除去の制御因子と最適条件
  (3)バイオ硫黄生産の制御因子と最適条件
 4.質疑応答・名刺交換
(小林 氏)
−名刺交換会−
セミナー終了後、ご希望の方はお残り頂き、講師と参加者間での名刺交換会を実施させて頂きます。