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<セミナー詳細>

セミナーコード:20181009   このセミナーの受付は終了しています

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      ※別画面で開きます
★本セミナーでは、藻類培養の現状から、事業化例・最近の動向を含めた藻類による事業構築ならびに
 探索・取り扱い方・品種改良など研究開発と最新情報を含めた大量培養のポイント・技術開発動向・展
 望について、斯界の第一線でご活躍中の中原氏、星野氏、両博士にソフト・ハード両面を詳説頂きます。
★セミナー中、藻類食品のご試食や化粧品のテストなどを行う予定です!
 1.生スピルリナ「タベルモ」の試食、サプリメントとして使用されている乾燥藻類の試食
   タベルモについて >> http://www.tavelmout.jp/
 2.藻類化粧品と原料藻類の比較
 ※事情により、ご試食などの内容は予告なく変更となる可能性がございます。予めご了承ください。

藻類を利用した事業構築と研究開発・大量培養技術
●講 師 (株)ちとせ研究所(旧ネオ・モルガン研究所)
取締役 光合成事業統括
博士(バイオサイエンス)
中原 剣 氏
  <略歴>
2003年、奈良先端科学技術大学院大学博士課程修了後、
有限会社ヴィラデストワイナリーに入社、ワイナリーの立ち上げ及びワインの栽培醸造を行う。
2006年ちとせ研究所(旧ネオ・モルガン研究所)に入社、 事業開発関連職を担当後、
2007年チーフ、2009年マネージャー、2011年より現職。
<専門および得意な分野・研究>
・バイオマス(藻類を含めた)を起点した研究開発プロジェクトの立案・プロジェクト運営
・バイオマス系廃棄物の有効利用を目的とする研究開発プロジェクトの立案・運営
・循環型農業の事業構築、商品開発サポート
●講 師 (株)ちとせ研究所(旧ネオ・モルガン研究所)
事業開発部 シニアマネージャー
博士(農業工学)
星野孝仁 氏
  <略歴>
2010年、アリゾナ大学にて博士課程修了後、2015年までアリゾナ大学にて
上級研究員として微細藻類バイオマス大量生産を目的としたフォトバイオリアクターの
開発・研究に携わる。
2015年ちとせ研究所(旧ネオ・モルガン研究所)に入社、事業開発関連職を担当。
<専門および得意な分野・研究>
・微細藻類バイオマス生産を目的としたフォトバイオリアクターの開発・研究
・微細藻類種の培養環境の最適化研究
・微細藻類に関する研究・事業コンサルティング
●日 時 2018年 10月 11日(木) 10:30〜16:30
●会 場 東京・新お茶の水・連合会館(旧 総評会館)・会議室  》》 会場地図はこちら 《《
※急ぎのご連絡は(株)技術情報センター(TEL06-6358-0141)まで!!
●受講料 49,680円(1名につき)
(同時複数人数お申込みの場合1名につき44,280円)
※テキスト代、昼食代、お茶代、消費税を含む
●主 催 (株)技術情報センター

●セミナープログラム●
【受講対象者】

新規事業の立ち上げを企画されている方。
環境に優しい素材を開発している方。
藻類の利用・応用など本テーマに興味のある方なら誰でも受講可能です。
【予備知識】

藻類分野に興味のある方であれば、専門知識は特に必要ございません。
【習得知識】

藻類を産業利用するための生物学の基礎知識
藻類産業の最新動向
藻類産業の将来展望
藻類生産技術に関する現状・課題
【講師の言葉】

 微細藻類培養の利用により、オイルパーム栽培と比較して10-23倍のバイオ燃料生産が可能であるとする試算報告が2007年に発表された(Chisti, 2007)。以降、バイオ燃料をはじめ、多様な用途への微細藻類培養技術の応用が盛んに検討されている。しかし、多くの試算・検討において、技術をはじめとした現状は十分に理解・評価されておらず、そのため、不適切な研究開発/事業計画の策定・実施が後を絶たない。
今後、藻類培養を様々な産業エリアで適切に事業化して行く上で、まず、藻類培養の意義・技術課題を的確に把握することが重要である。
 本講演では、微細藻類培養の意義および商業化における現状の技術について議論することを目的とする。

【プログラム】

【第一部】なぜ微細藻類培養なのか?

1.物質循環
 a.物質(炭素)循環とは?
 b.食料・燃料需要の今後
 c.太陽光・光合成・バイオマス生産
2.未来のバイオマス生産
 a.未来の食料供給と需要
3.藻類培養と慣行農業
 a.低残渣
 b.高生産性
 c.農地
 d.水資源
 e.生産コスト
 f.高付加価値産物
4.藻類培養の現状
 a.藻類培養が行える環境
 b.藻類培養におけるバイオマス生産性
 c.「忘れられがちな」要検討項目


【第二部】藻類を利用した事業構築

1.藻類の種類
 a.藻類の分類と特性
  @生物学的な視点から見た分類と特性
 b.目的に合わせた藻類の品種選定
  @産業利用を念頭に置いた場合の品種選定
2.藻類を利用した製品開発と事業構築
 a.燃料
  @藻から燃料ができるまで
  A国内外の研究開発の動向
 b.食料
  @藻から食料ができるまで
  A食料としての優位性
   事業化例:クロレラ、スピルリナ、ユーグレナ、コモディティー化の動き(タンパク質源、油脂源等)
 c.機能性物質
  @藻類が競争力を持つ機能性物質
   事業化例:アスタキサンチン、フィコシアニン、不飽和脂肪酸
 d.化粧品(藻類を使った化粧品)
  @化粧品開発の流れ
  A藻類化粧品の特色
 e.その他注目されている事業や素材特性
  @水産餌料事業
  A廃水処理事業
  Bポリマー代替素材(バイオプラスチック)
  Cナノ多孔質シリカ素材(珪藻土、ソーラーパネル)
3.藻類での新規事業立ち上げ方
 a.新規事業としての藻類の魅力と課題
 b.認知度なしからの市場構築(ユーグレナ社の例)
 c.差別化による市場構築(タベルモ社の例)


【第三部】藻類の研究開発

1.自然界の藻類
 a.藻類はどのような生き物か
 b.藻類の生態と生育条件
 c.藻類の栄養源と代謝
2.藻類の探索
 a.狙うべき特性に合わせた探索戦略
  @持参すべき器具、場所の選定、採取方法他
 b.候補株から有用株への絞り込み方
3.藻類の取り扱い方
 a.藻類の観察方法
 b.藻類の分離ポイント
 c.培地の選定(どのような培地が良いのか)
 d.藻類の保存方法
4.藻類の品種改良(機能強化)
 a.藻類の機能評価
 b.藻類の生産性向上
 c.藻類の各種耐性付与
 d.藻類の増殖回復について
 e.変異導入法による藻類育種の実際


【第四部】大規模藻類培養技術

1.藻類の光合成に関する概要
 @藻類生産は本当に優れているのか?
2.藻類生産技術に対する誤解
 @現状、最も優れている藻類生産技術とはなにか?
3.藻類生産技術
 a.従属栄養培養概要
  @従属栄養培養とはなにか?
  Aなぜ、従属栄養培養による藻類生産事業が成り立つのか?
  B従属栄養培養による藻類事業事例
 b.独立栄養培養技術の動向
  (1)オープンポンド培養技術
   @オープン(レースウェイ)ポンド培養とはなにか?
   Aオープンポンド培養の利点・問題点
   Bオープンポンド培養における技術課題
   C新しいオープンポンド培養技術
  (2)フォトバイオリアクター培養技術
   @フォトバイオリアクター培養とはなにか?
   Aフォトバイオリアクター培養の利点・問題点
   Bフォトバイオリアクター培養における技術課題
   Cフォトバイオリアクター培養における新しい技術
4.藻類種の育種に関する現状
 a.育種は本当に必要なのか?
 b.育種はいつ必要になるのか?
 c.これまでに報告されている実用的な育種成果とは?
 d.藻類の育種に関する現状・課題


【質疑応答(適宜)】
− 名 刺 交 換 な ど −
セミナー終了後、ご希望の方はお残りいただき、
講師とご受講者間での名刺交換ならびに講師へ個別質問をお受けいたします。

関連セミナー実績

2016.12.15 藻類の事業構築・研究開発/大量培養技術