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開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理
−プロセス/分析法バリデーション−

[コードNo.23STP173]

■体裁/ B5判上製本 737頁
■発行/ 2023年 11月29日 サイエンス&テクノロジー(株)
■定価/ 55,000円(税・送料込価格)
■ISBNコード/ 978-4-86428-302-1

本書のポイント

◎3極での規制文書から見る開発段階における変更・変更管理
  →開発段階における変更・変更管理に係る各種規制文書とその対応

◎治験段階に応じた品質管理〜規格設定・類縁物質管理・安定性など
  →規格は何を根拠に設定するか,安定性はどこまで保証すべきか

◎開発段階に応じたプロセス及び分析法バリデーション実施
 ・プロセスバリデーション
  →各開発段階で治験薬に求められる品質保証の観点からバリデーション・ベリフィケーションを考えることが必要
 ・分析法バリデーション
  →分析法バリデーションの各治験段階における対応についてまとめて示した。
   審査官は初期段階の臨床用製剤の安全性を評価する試験の妥当性に焦点を当てている点に留意すべき。

◎リスクマネジメントを基礎としたQuality by Design手法と具体的な取り組み
  →リスク評価結果に基づいた品質の作り込みとライフサイクルを通じた継続的改善方法
◎3極規制要件をふまえた上市後の変更管理(ICH Q12,承認後変更管理実施計画書)
  →開発段階でどのようなデータを取得し、リスクを基にした工程の科学的な理解ができているか

著者

NANO MRNA(株) 顧問宮嶋 勝春 氏
【専門/主な業務】
製剤開発(内服固形製剤、DDS製剤など)、製剤の技術移管、
医薬品製造工場におけるGMP及び査察対応
【称号】
2015年5月 製剤の達人(日本薬剤学会)
【学協会の活動】
・1999年〜2000年 日本薬学会 評議員
・2002年〜2004年 ISPE日本支部 理事
・2011年〜2016年 製剤機械技術学会 理事
・2016年〜2020年 日本薬剤学会 評議員
【略歴】
1979.4‐2000.2   ゼリア新薬工業叶サ剤研究所/中央研究所(医療用医薬品、OTC製品の製剤開発)
1983.2‐1985.10  米国Utah大学薬学部留学(経皮吸収製剤の研究)
2000.3‐2006.3   テルモ褐、究開発センター(リポソーム製剤の開発と技術移管)
2006.4‐2008.7   奥羽大学薬学部(製剤学、物理薬剤学担当)
2008.8‐2016.5   武州製薬叶サ造技術部(技術移管、Process Validation、査察対応)
2016.6‐2017.5   製剤機械技術学会 事務局長
2017.6‐2021.6   ナノキャリア梶@研究部 部長
2021.7‐2023.6   ナノキャリア梶@取締役 監査等委員
2023.7‐現在    NANO MRNA梶i旧ナノキャリア梶j 顧問

目次

第1章医薬品開発の現状と取り巻く環境
1.医薬品産業・医薬品開発の現状
2.合成医薬品(新薬)開発の課題
3.後発医薬品開発の課題
4.バイオ医薬品・バイオシミラー開発の課題
5.ベンチャー企業の取り組み
6.アンメットメディカルニーズと希少疾病用医薬品
7.製薬企業の今後の姿
第2章医薬品の品質・製造プロセスにおけるリスクマネジメントを基礎とした
Quality by Design手法と具体的な取り組み

〜リスク評価結果に基づいた品質の作り込みとライフサイクルを通じた継続的改善〜
1.GMP・Validation,そしてQuality by Designに基づく医薬品開発へ
 1.1GMPとバリデーションに基づく品質保証
 1.1.1GMPとは何か
 1.1.2なぜValidationが必要となったのか
 1.1.31987年バリデーションガイドラインの問題点
 1.2GMP・Process ValidationからQuality by Designへ
 1.3Quality by Designに基づく開発とは
 1.4Quality by DesignのPros and Cons(光と影)
2.QbDの基本となる品質リスクマネジメントとは?
 2.1品質リスクマネジメント実施手順
 2.2リスクの洗い出し(リスク特定)
 2.3リスクの数値化(スコア化)(リスク分析)と知識管理
 2.4リスクをどう評価するか(リスク分析とリスク評価)
 2.5リスクコントロール
 2.6リスクコミュニケーションとリスクレビュー
 2.7品質リスクマネジメントに関するQ&A
3.プロセスの科学的な理解−実験計画法と最適化−
 3.1工程の科学的な理解に対する実験計画法の活用
 3.2最適化条件探索のための実験計画法
 3.3複数の品質の同時最適化の考え方
 3.3.1数学的なモデルを用いた最適化
 3.3.2重ね合わせの原理を利用した最適化
4.Design Spaceが果たす役割と変更管理
 4.1Altanらの資料に見るQ&A
 4.2FDAの文書にみるQ&A
5.バリデーションを通したライフサイクルマネジメント
6.製剤開発における管理戦略
7.QbDにおける「より進んだ方法」とPAT
8.QbD申請における規制当局からの照会事項
9.Analytical Quality by Design(AQbD)の導入
10.ICH品質リスクマネジメントガイドラインの改定
第3章3極での規制文書から見る開発段階における変更・変更管理
〜 ICH ガイドライン/ 治験薬/GMP/GQP〜
1.開発段階における変更管理
 1.1ICH Q8ガイドラインに見る変更管理
 1.2ICH Q9ガイドラインに見る変更管理
 1.3ICH Q10ガイドラインに見る変更管理
 1.4変更管理に関するガイドライン(案)に見る変更管理
 1.5治験薬GMPに見る変更管理
 1.6IQ Consortiumにおける議論
2.生産段階における変更管理
 2.1GMP省令に見る変更管理
 2.2GQP省令に見る変更管理
 2.3ICH Q12ガイドラインに見る変更管理
 2.4GMP事例集(2022)に見る変更管理
3.米国の医薬品開発・製造に係る変更管理
4.EUにおける医薬品開発・製造に係る変更管理
第4章原薬(高活性原薬)の製造プロセス・工程管理・品質評価項目・規格における
開発段階に応じた変更の取り組み

1.医薬品原薬への道のり
2.医薬品原薬のための検討課題
 2.1製造方法の確立
・出発物質がなぜ問題となるのか
 2.2原薬の製造コスト
 2.3製剤化に適した原薬
・無菌原薬の製造
 2.4高活性原薬とは
 2.5原薬製造ラインの洗浄バリデーション
 2.6製造所の決定
 2.7承認申請(MF 制度)と照会対応
 2.8承認取得後の変更管理
3.原薬製造に関わる法規制
 3.1原薬の名称
 3.2原薬のGHS分類とSDS
 3.2.1GHS分類
 3.2.2(M)SDS
 3.3CAS番号
4.医薬品の特許
 1)物質特許
 2)用途特許
 3)製剤特許
 4)製法特許
5.新たな創薬技術
 5.1新たな創薬シーズ探索技術
6.原薬製造の将来
7.今後の創薬ターゲット
第5章品質リスクを考慮したプレフォーミュレーション段階での検討
〜製剤の品質リスクを考慮した塩,結晶多形,添加剤,in vitro-in vivo相関性(IVIVC)〜
1.プレフォーミュレーションとは何か
 1.1どの塩を選ぶか
 1.2原薬の結晶多形をどう評価するか
 1.3原薬の融点
2.プレフォーミュレーション-添加剤の選択と評価-
 2.1添加剤の役割とその選択
 2.2添加剤の種類とその役割
 2.3添加剤に求められる特性・品質
 2.4添加剤をどう選択するか
 2.5添加剤と異物混入問題
 2.6添加剤の相互作用
 2.7申請書にどう記載するか
 2.8添加剤を変更する場合の対応
3.製剤開発の効率化に役立つ3つの薬物分類
 3.1生物薬剤学分類システム(BCS)
 3.2Developability Classification System(DCS)
 3.3Manufacturing Classification System(MCS)
4.安定性に関する評価
5.プレフォーミュレーションにおける生物薬剤学的な評価
 5.1製剤の消化管内移動
 5.2in vitro-in vivo 相関性(IVIVC)
第6章治験段階に応じた品質管理−規格設定・類縁物質管理・安定性−
〜規格は何を根拠に設定するか,安定性はどこまで保証すべきか〜
1.医薬品開発における治験とは
2.医薬品の品質とは何か
3.規格(規格値)をどのように設定するか
4.非臨床試験における製剤の品質
5.治験段階における製剤の段階的な取り組み
 5.1Phase 0試験(マイクロドーズ試験・探索P1試験)
 5.2Phase 1試験(臨床薬理試験)
 5.3Phase 2試験(探索的臨床試験)
 5.4Phase 3試験(検証的臨床試験)
 5.5ピボタル(Pivotal)試験
 5.6Placebo(プラセボ)製剤
 5.7治験薬に求められる包装
6.治験段階における製剤の品質−規格・類縁物質・標準物質−
 6.1非臨床試験段階の規格及び規格幅の設定
 6.2Phase 1段階における規格及び規格幅の設定
 6.3Phase 2段階における規格及び規格幅の設定
 6.4Phase 3段階における規格及び規格幅の設定
 6.5不純物・類縁物質・分解物に対する考え方
 6.6標準物質設定の考え方
7.治験段階における製剤の安定性
 7.1安定性の評価・予測法
 7.2治験段階における安定性
 7.3輸送期間中の安定性
 7.4使用現場及び元封開封後の安定性
 7.5申請(上市後)における安定性
 7.6Stability Indicating Method(SIM)とは何か
 7.7Accelerated Stability Assessment Program(ASAP)の活用
第7章開発段階(治験薬GMP/ 医薬品GMP)に応じた
プロセス及び分析法バリデーション実施と変更管理・文書管理

〜開発の各段階の目的,求められている規制要件,そして製品の特徴を理解した対応〜
1.治験薬製造と治験薬GMP
 1.1治験薬GMPの歴史と問題点
 1.2治験薬GMPに関する代表的なQ&A
 1.3治験薬GMPと医薬品GMPの違い
 1.4治験薬GMPと査察
2.米国・欧州における治験薬
 2.1米国における治験薬製造
 2.2欧州における治験薬製造
3.プロセスバリデーションへの対応
4.分析法バリデーションへの対応
5.交叉汚染対策(洗浄バリデーションへの対応)
6.変更管理・文書管理への対応
7.治験薬の保管
8.海外での治験薬製造の留意点
第8章3極規制要件をふまえた治験届・製造販売承認申請書の作成と上市後の変更管理(ICH Q12,承認後変更管理実施計画書)
〜開発段階でどのようなデータを取得し,リスクを基にした工程の科学的な理解ができているか〜
1.治験開始のための手続き
 1.1対面助言と日本における治験開始の手順と必要書類
 1.2米国における治験開始の手順と必要書類
 1.3欧州における治験開始の手順と必要書類
2.Common Technical Documen(CTD)と承認申請
 2.1Common Technical Documents(CTD)の構成
 2.2承認申請書の製造方法への記載
 2.2.1目標値・設定値
 2.2.2目標値・設定値導入の背景
 2.3承認申請書との齟齬
3.一部変更承認申請(一変)と軽微変更
4.ICH Q12ガイドラインと上市後の変更管理
 4.1Established Conditions(EC)
 4.2承認後変更管理実施計画書(PACMP)
5.製造販売承認申請に伴う審査手順
第9章開発段階におけるデータの信頼性確保(信頼性基準,Data Integrityへの対応)
1.信頼性の基準とは何か
2.Data Integrityに関する指摘事項と品質システム
3.適合性調査で何を確認するか
第10章バイオ医薬品開発に求められる各種規制と
開発段階における変更管理及び「同等性/同質性」

1.バイオ医薬品開発の現状
 1.1バイオ医薬品とは何か
 1.2バイオ医薬品の種類
2.バイオ医薬品開発に関係する各種規制
3.バイオ医薬品の品質と製造
 3.1バイオ医薬品の品質上の特徴
 3.2バイオ医薬品における標準品(物質)の考え方
 3.3QbDに基づくバイオ医薬品の開発
 3.4バイオ医薬品の製造上の特徴
 3.5バイオ医薬品製造ラインの洗浄・洗浄バリデーション
 3.6バイオ医薬品の安定性
4.バイオシミラー開発上の課題
 4.1バイオシミラー開発の特徴
 4.2バイオシミラーの品質
 4.3バイオシミラーの将来展望
第11章創薬モダリティと医薬品開発
1.創薬モダリティ(modality)とは何か
2.規制面から見た新たな創薬モダリティに対する我が国の取り組み
3.新たな創薬モダリティの作用メカニズム
 3.1抗体医薬品
 3.2核酸医薬
 3.3mRNA医薬品
 3.4ペプチド医薬品とタンパク医薬品
 3.5遺伝子治療
 3.6細胞治療
 3.7再生医療
4.これからの創薬モダリティ
5.製剤製造に係る新たな取り組み
 5.1連続生産
 5.2インライン品質管理(PAT)
 5.33次元プリンティングシステムによる製剤製造
 5.4製剤製造の今後
6.医薬品の安定供給



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