●講 師 |
東京大学 生産技術研究所 准教授 博士(都市・地域計画学) |
沖 一雄 氏 |
●講 師 |
首都大学東京 都市環境科学研究科 分子応用化学域 教授 工学博士 |
吉田博久 氏 |
●講 師 |
東京工業大学 原子炉工学研究所 物質工学部門 教授 工学博士 |
竹下健二 氏 |
●講 師 |
(株)東芝 電力・社会システム技術開発センター 化学システム・プロセス開発部 廃棄物処理・処分技術開発担当グループ長 |
三倉通孝 氏 |
●講 師 |
(独)物質・材料研究機構 環境・エネルギー材料部門 環境再生材料ユニット 触媒機能材料グループ 主幹研究員 JSTさきがけ「元素戦略と新物質科学」研究者 天津大学 客員教授 神奈川大学 客員教授 学術博士 |
阿部英樹 氏 |
●日 時 |
2012年 12月 6日(木) 9:40〜16:50 |
●会 場 |
東京・新お茶の水・連合会館(旧 総評会館)・4F会議室 》》 会場地図はこちら 《《
※急ぎのご連絡は(株)技術情報センター(TEL06-6358-0141)まで!!
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●受講料 |
49,980円(1名につき) (同時複数人数お申込みの場合1名につき44,730円) ※テキスト代、昼食代、お茶代、消費税を含む |
●主 催 |
(株)技術情報センター |
9:40 | 10:50
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T.稲作の復興に向けた放射性セシウム汚染土壌におけるエタノール生産
<講演要旨>
本講演では、主にセシウム137Csにより放射能汚染された水田で、手間がかからず肥料も少なくて済む多収穫米を育て、各地域に小規模なエタノール製造システムを設置してバイオエタノールを製造してエネルギー用として供することを提案する。食品ではないエネルギー用のエタノールを生産すれば、水田が放棄地にならずにその機能を維持でき農家の生産活動が継続できる。また、エタノールの生産、利用に関して特区のような措置をとることで、地域の雇用拡大ができ、次世代の再生可能エネルギー生産の先端的モデル地区として新産業の創出に貢献し、農家が将来展望を持つことができると考えている。
1.放射能汚染の実態と危険度
2.土壌中のセシウムの挙動
3.セシウムのコメへの移行
4.放射能汚染土壌とイネからのバイオエタノール生産
5.解決すべき課題
6.質疑応答・名刺交換
(沖 氏)
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11:00 | 12:10
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U.燃焼で発生する放射性セシウムを含む焼却灰と煙の安全処理技術
我々が福島で行ってきた実証試験では、次の点を基本指針として装置設計と実施作業を行ってきた。@除染した放射性物質の全量を回収する。A除染過程で放射性を濃縮し、最終廃棄物の減量を図る。B除染工程ならびに廃棄物処理工程で環境中に排出する放射性物質を限りなくゼロに近づける。C全ての工程で作業者の内部被ばくを防ぐ。
除染作業が進むに伴って、放射性廃棄物の減量化と管理法が問題になっている。放射性物質による樹木汚染は、フォールアウトした放射性物質による樹皮、枝葉が大きいが、一部の地域では汚染が樹木内部にまで進行している。燃焼によって一部の放射性物質は気化し外部に放出される。燃焼灰は高濃度の放射性物質を含み、取扱いには細心の注意が必要となる。
本講演では、1木質系がれきと樹木の汚染状況、2燃焼による放射性物質の拡散、3排煙処理、4燃焼灰処理、5廃棄物の減量化をどう目指すか? 6 質疑応答を行い、ご希望の方は名刺交換も致します。
(吉田 氏)
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13:00 | 14:10
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V.水熱分解・凝集沈殿複合プロセスによるセシウムなどの回収技術
1.環境除染技術開発の現状
2.Cs回収のための水処理技術(凝集沈殿技術)の開発
3.水熱分解・凝集沈殿複合法による土壌・汚泥からのCs回収
4.Cs回収物の処理・処分法の検討
5.水熱分解・凝集沈殿複合法によるCs回収プラントの構築
6.質疑応答・名刺交換
(竹下 氏)
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14:20 | 15:30
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W.放射性セシウムに汚染された汚泥焼却灰、土壌等の除染・減容化技術の開発
<講演概略>
環境に放出された放射性セシウムにより汚染された汚泥焼却灰、各種土壌から有機酸による
除染技術の実施例を紹介する。
(三倉 氏)
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15:40 | 16:50
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X.酸化チタンによるセシウム/ストロンチウムの分離・安定閉じ込め
【講演要旨】
福島原発事故に伴う環境汚染が、我が国の安心・安全を揺るがしている。現時点の中心課題は汚染土壌の除染であるが、今後、廃炉に残された汚染水に含まれるセシウム137など放射性毒性核種の処理が深刻な問題になるものと予想される。セシウム137は半減期が30年と比較的長く、水溶性が高い。また、汚染水中のセシウム137は、ストロンチウム90など多種類の放射性同位体と混在している。セシウム137は、混在する別の放射性同位体から分離し、熱的・化学的に安定な固体化合物(固化体)に閉じ込めた上で、地下深く埋設処分されなければならない。しかしこのような分離・閉じ込め・埋設処分処理は莫大なコストを要する。近い将来、セシウムだけを汚染水から分離し、少ない体積の固体中に高濃度に閉じ込め、さらに外部への溶出を長期間にわたって抑える(安定閉じ込め)ことのできる技術が必要となる。
本研究では、セシウムとストロンチウムの混合物を溶解した酸化モリブデン(MoO3)熔融体に酸化チタン(TiO2)を加え、電気分解することによって、混在していたセシウムとストロンチウムとを99%以上の分離効率で分離すると同時に、それぞれの元素を、熱・化学安定性に優れたチタン酸固化体中に分別閉じ込めすることに成功した。チタン酸固化体は、標準的な固化体の一つであるホウケイ酸ガラスと比べ、10倍以上高濃度のセシウムを閉じ込めることができるだけではなく、100倍以上のセシウム安定閉じ込め効果を発揮することが実証された。
1.背景:汚染水の実態
2.チタン酸固化体によるセシウム吸蔵
3.チタン酸固化体のセシウム安定閉じ込め効果
4.チタン酸固化体によるセシウム/ストロンチウム分別閉じ込め
5.まとめと将来展望
6.質疑応答と名刺交換
(阿部 氏)
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−名刺交換会−
セミナー終了後、ご希望の方はお残り頂き、講師と参加者間での名刺交換会を実施させて頂きます。
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