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<セミナー詳細>

セミナーコード:20130410   このセミナーの受付は終了しています


      ※別画面で開きます
★3.11東日本大震災と大津波により「原発神話」が崩れ、わが国の電源の3割弱を供給していた原子力発電の代替電源は
 何か?喫緊の命題となっている。石油、天然ガス、石炭などの化石燃料の中で、CO2排出量が比較的少ない天然ガスが
 これからの低炭素社会におけるわが国の電源の切り札とならざるを得ない。折よく北米でシェールガス開発ブームが加速
 している。国際エネルギー機関(IEA)も米国のエネルギー情報局(EIA)も21世紀は天然ガスの黄金時代になると異口同音
 に唱えている。
 米国内で非在来型ガス資源とされていた「シェールガス」の生産量が2007年頃から急増し始め、2011年には2,150億立方
 メートル(日本のLNG輸入量の2倍に匹敵する量)に達し、全米ガス生産量の1/3を占める規模に膨れた。過剰な天然ガス
 の供給が年央ごろから、米国内の天然ガス価格が熱量百万Btu当たり3ドルを割るほどに下がり、日本のLNG輸入価格の
 1/5と安い。そこで国内の発電、電力多消費型産業界は石炭を止めて天然ガス火力発電にシフトする様相を呈している。
 石化産業までナフサを止めてメタン、エタンを原料にシフトし始めた。この産業構造を変革するかもしれない動きを
 「シェール革命」と呼んでいる。
★昨年末弊社で開催した「シェールガス開発を巡る最新状況とビジネス及び技術開発の展望」に続き、本セミナーでは、
 今や北米で本格化しているシェールオイル開発・生産現況そして革新的技術、さらにシェールガスに随伴して生産される
 天然ガス液(NGL)やタイトオイルに加え、昔、非在来型原油と蔑視されていた既存油田の残された重質油、カナダの
 オイルサンド・ビチューメンやベネズエラのオリノコタールなどについて概観し、世界の資源量ポテンシャル、開発状況や
 ビジネスチャンスなどを午前中に、午後からは各論徹底解明セッションとして「北米のシェールガス・シェールオイル開発
 の現状と展望」、「カナダオイルサンド開発の現況と今後の展望」、「非在来型油・ガス田開発を可能にした新技術と今後
 の研究開発への期待」というテーマにて、斯界の最前線でご活躍中の講師陣に詳説頂きます。
★講師全員懇親会出席!
★ペンシルベニア州地域振興・経済開発省関係者(邦人)も出席!!

−いよいよ目が離せない北米の「シェール革命」の進展を徹底解明−
シェールオイル・オイルサンド・重質油など非在来型石油資源と
シェールガスをめぐる最新状況ならびに技術開発と取組み、今後の展望
〜シェールガス・シェールオイル・タイトオイル開発ブームは
非在来型石油開発に飛び火か!〜
●講 師 東京大学 名誉教授、
石油開発シニアー懇話会会長
Geo3 REScue Forum 代表、
芝浦工業大学MOT
専門職大学院工学マネジメント研究科客員教授、
日本工学アカデミー会員、
石油技術協会評議員、石油学会評議員、
日本エネルギー学会天然ガス部会顧問、
メタンハイドレート開発実施検討会委員
米国 Society of Petroleum Engineers(SPE)
:Life Member
American Association for Petroleum Geologists (AAPG)
:Emeritus Member
International Association for Energy Economic (IAEE)
:Active Member
藤田和男 氏
●講 師 牧エネルギー工学研究所代表
(元)帝国石油(株) 代表取締役副社長
牧 武志 氏
  <講師紹介>
昭和42年4月帝国石油(株)入社。
平成3年8月テイコク・オイル(U.S.A.)社長(1.5年間)
平成7年3月帝国石油(株)取締役新潟鉱業所長(通算6年間)
平成14年3月帝国石油(株)専務取締役国内本部長
平成17年4月帝国石油(株)代表取締役副社長
平成18年4月兼国際石油開発帝石ホールディング(株)取締役技術本部長
平成19年4月深田地質研究所監事。
平成20年10月磐城沖石油開発(株)代表取締役社長。
平成22年12月同退任。
現在に至る。

●講 師 石油資源開発(株) 参与
アジア・オセアニア事業本部 事業開発部長
博士(工学)、技術士(応用理学・資源工学・総合技術監理)
高橋明久 氏
  <講師紹介>
1982年4月 石油資源開発(株)入社。
2005年2月 カナダオイルサンド(株) 地質部長。
2006年6月 石油資源開発(株) 探鉱計画室長。
2007年3月 京都大学博士(工学)を取得。
2009年6月  (株)地球科学総合研究所 研究開発部長。
2012年6月 石油資源開発(株)アジア・オセアニア事業本部 事業開発部長。
現在に至る。
●講 師 シュルンベルジェ(株) コミュニケーションマネージャー 大澤 理 氏
  <講師紹介>
1986年4月 日本シュルンベルジェ(株)入社。
1989年Geco Geophysical社(英国)に出向、
1990-93年 Services Techniques Schlumberger社(フランス)で勤務、
1994年に日本に戻り、シュルンベルジェ東京事業所に勤務、
2005年に東京事業所長、
2007 年にシュルンベルジェ(株)コミュニケーションマネージャーに就任、
現在に至る。
●日 時 2013年 4月 19日(金) 10:00〜17:40 〔18:00頃から懇親会(自由参加)〕
●会 場 東京・新お茶の水・連合会館(旧 総評会館)・4F会議室  》》 会場地図はこちら 《《
※急ぎのご連絡は(株)技術情報センター(TEL06-6358-0141)まで!!
●受講料 54,600円(1名につき)
(同時複数人数お申込みの場合1名につき48,300円)
※テキスト代、昼食代、懇親会代、お茶代、消費税を含む
●主 催 (株)技術情報センター

●セミナープログラム●
10:00
|
12:00
T.非在来型石油資源の概観:世界の資源量ポテンシャルとビジネスチャンス
 〜シェールガス随伴NGL、シェールオイル・タイトオイル・重質油EOR・
  オイルサンド・ビチューメン等について〜


<発表要旨>
昨年末TICセミナーで講演した「米国シェールガス開発ブームと日本企業のビジネスチャンス」に続き本講義では所謂シェールオイル・タイトオイル・重質油EOR・オイルサンド・ビチューメン等の非在来型石油資源にスポットライトを当てる。先ず概念と物性そして成因論を論ずる。次にそれらの資源量ポテンシャルと開発・生産現況を概観します。さらにシェールガス採掘技術が高価格のシェールオイルやタイトオイルの開発生産に飛び火しアメリカの雇用開拓に貢献、経済の再生が期待される近年の米国で進みつつある「シェール革命」に言及し、世界の非在来型石油資源に対する日本企業のビジネスチャンスを考えたい。

 1.近年の油価高騰による世界のエネルギー情勢
 2.石油資源の概念と物性そして成因論、注目されるシェールガス随伴オイル
 3.非在来型資源の世界の資源量ポテンシャルと開発現況と経済性
  (1)シェールオイル(タイトオイル)
  (2)既存油田の重質原油回収EOR
  (3)超重質原油
   (3.1) カナダオイルサンド(ビチューメン)
   (3.2) ベネズエラオリノコタール
  (4)オイルシェール
 4.「シェール革命」とは何か? 日本に及ぼす影響は何か?
 5.次世代石油資源に対する日本企業のビジネスチャンス
 6.質疑応答・名刺交換
(藤田 氏)
13:00
|
15:00
U.北米のシェールガス・シェールオイル開発の現状と展望

<発表要旨>
技術革新とガス価格上昇が相まって、米国のシェールガス生産量は2005年頃から急増加し、2012年9月現在、26.3Bcf/d(年率9.6Tcf、LNG換算約2.0億トン) で、米国の天然ガス生産量の約40%を占めるまでになった。しかし天然ガス増産により2011年中頃からガス価格が低下しシェールガス開発はスローダウン、代わって同じ技術を使ったシェールオイル開発がブームとなって、米国の原油+NGL生産量が急激に伸び、2012年11月現在、約890万B/dで、原油輸入量は約730万B/dと急減している。2007年から2008年頃の生産量約690万B/d、輸入量約1200万B/dと比べるとその変化の大きさ、速さは想像を絶する。このようなシェールガス・シェールオイル開発状況を主なフィールドについてその現状を報告すると共に、開発の進展を左右する技術的要件について解説し、経済限界の試算を示す。更にその経済的波及効果を事例を挙げて示すとともに、我が国にとって関心の深い北米からのLNG輸出プロジェクトなどについても解説する。

 1.シェールガス開発経緯
 2.シェールガス生産量とガス価格との関係
 3.テキサス州Barnett Shaleの開発状況
  (1)ガス層評価
  (2)開発方法の進展
  (3)生産性に影響する要因
  (4)スペーシングと回収率
  (5)経済性評価
 4.シェールオイル開発状況
  (1)Bakken Shale
  (2)Eagle Ford Shale
  (3)Utica Shale
  (4)Permian Basin
  (5)北米の石油生産見通し
 5.経済的波及効果
 6.北米からのLNG輸出計画
 7.質疑応答・名刺交換
(牧 氏)
15:10
|
16:20
V.カナダオイルサンド開発の現況と今後の展望
 −恐竜時代の地層に眠る大型資源の開発−


<発表要旨>
世界有数の石油埋蔵量を計上しているカナダオイルサンドは、将来のエネルギーを支える有力な非在来型石油資源の一つと考えられている。1990年代に研究開発が進められたSteam Assisted Gravity Drainage (SAGD)法はオイルサンドの効率的な坑井内回収法であり、この技術によって採算性のあるビチューメン(超重質油)の回収が可能となった。カナダオイルサンド(株)は、現地操業会社のJACOS社を通じて1999年よりSAGD法による生産操業をオペレータとして実施している。本講演では、カナダオイルサンド開発の現状と課題について、技術・コマーシャルの両面から解説する。

 1.カナダオイルサンドの可採埋蔵量と生産量
 2.オイルサンドの地質的・物性的な特徴
 3.オイルサンド貯留層評価の現状
  (1)貯留層キャラクタリゼーション
  (2)貯留層モニタリング
 4.SAGD操業の現状
  (1)JACOS社のSAGD操業
  (2)坑井掘削技術
  (3)水処理
 5.オイルサンド開発:今後の課題
  (1)操業費削減・エネルギー効率向上
  (2)油価の不確実性への対策
  (3)マーケットの拡大
  (4)回収手法の技術革新
 6.まとめ
 7.質疑応答・名刺交換
(高橋 氏)
16:30
|
17:40
W.非在来型油・ガス田開発を可能にした新技術と今後の研究開発への期待

<発表要旨>
今世紀に入り、シェールガスを始めとする非在来型油・ガス田の開発が盛んになってきた。この背景には、水圧破砕、水平掘削、微小地震観測といった新しい技術の実用化が大きい。一方で、回収率や環境問題など、油・ガス田の新たな開発にはまだまだ越えなければならない課題も多い。本講演では、非在来型資源の開発を可能にしたこれら新しい技術を解説し、現在の油・ガス田開発への技術的な課題と今後の研究開発への期待について述べる。

 1.非在来型油・ガス田開発への背景
 2.非在来型油・ガス田開発を可能にした技術
  (1)水平掘削技術
  (2)水圧破砕技術
  (3)微小地震観測技術
 3.現在の油・ガス田開発における課題
  (1)探査・開発における課題
  (2)高温・高圧技術
  (3)回収率を向上させる手法
  (4)安全・環境問題
 4.まとめ−今後の研究開発への期待
 5.質疑応答・名刺交換
(大澤 氏)
− 懇 親 会 −
【18:00頃から60〜90分程度予定(自由参加。ご参加されない方は該当額を差し引かせて頂きます)】
セミナー終了後、ご希望の方はお残り頂き、講演者と参加者によるご歓談、名刺交換、
情報交換、個別相談等の場(軽食と飲み物を用意致します)としてご利用下さいませ。