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<セミナー詳細>

セミナーコード:20120816   このセミナーの受付は終了しています


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★本セミナーでは、放射性セシウム(Cs)の移行挙動から、汚染水及び汚染土壌・飛灰などからの各種抽出・分離・回収・除去
 と減容化・除染技術について、斯界の最前線でご活躍中の講師陣に事例を交え詳説頂きます。

放射性セシウム(Cs)の挙動・回収・除去と
汚染水・土壌・飛灰の減容化・除染技術

●講 師 (独)日本原子力研究開発機構
原子力科学研究所 バックエンド技術部 次長
大越 実 氏
●講 師 (独)日本原子力研究開発機構
原子力基礎工学研究部門 研究主席
兼 環境・放射線科学ユニット
環境化学研究グループリーダー
長縄弘親 氏
●講 師 JNC石油化学(株)
市原研究所 研究第4センター
NT−プロジェクト プロジェクトリーダー
大西徳幸 氏
●講 師 東北大学 大学院工学研究科
量子エネルギー工学専攻 教授
三村 均 氏
●講 師 (株)鴻池組 土木事業本部
環境エンジニアリング部 部長
中島卓夫 氏
●講 師 (独)物質・材料研究機構
環境・エネルギー材料部門 環境再生材料ユニット
ジオ機能材料グループ グループリーダー
山田裕久 氏
●講 師 アタカ大機(株) 執行役員
産業装置事業本部 技術本部長
企画開発本部 産機開発部長
熊谷直和 氏
●日 時 2012年 8月 30日(木) 9:30〜17:50
●会 場 東京・新お茶の水・連合会館(旧 総評会館)・4F会議室  》》 会場地図はこちら 《《
※急ぎのご連絡は(株)技術情報センター(TEL06-6358-0141)まで!!
●受講料 54,600円(1名につき)
(同時複数人数お申込みの場合1名につき48,300円)
※テキスト代、昼食代、お茶代、消費税を含む
●主 催 (株)技術情報センター

●セミナープログラム●
9:30
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10:10
T.植物残さ及び土壌の熱分解処理時におけるセシウムの移行挙動

【講演要旨】
 除染等に伴って発生した植物残さの減容処理の安全性評価あるいは加熱処理による土壌の除染可能性を評価する上で、加熱処理時におけるCsの移行挙動に関する知見が重要である。本講演では、@パイロットスケールの熱分解試験装置の概要、A植物残さの熱分解処理時におけるCsの移行挙動、B土壌の熱分解処理時におけるCsの移行挙動、C試験結果のまとめ、D類似研究成果の紹介、E全体まとめと質疑応答を行い、ご希望の方は名刺交換も致します。
(大越 氏)
10:20
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11:20
U.放射性セシウムによる汚染土壌の除染と再汚染の防止のための技術

 1.土壌除染の方法(全般)
 2.除染と再汚染の防止
 3.表層土壌処理法(ポリイオン粘土法など)
 4.短期的な除染と長期的な除染
 5.山林・里山への対策
 6.農地への対策
 7.吸着材の誤った使用方法
 8.除去した土壌の減容方法
 9.まとめ(総合的な方策)
 10.質疑応答・名刺交換
(長縄 氏)
11:30
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12:30
V.セシウム磁性化法を利用した放射性セシウムの回収方法

(大西 氏)
13:20
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14:20
W.放射性セシウムの吸着剤による選択的分離

 福島原発事故による高汚染水の処理では、循環注水が行なわれており、Cs吸着剤としてゼオライト、CST(結晶性シリコチタネート)、不溶性フェロシアン化物が使用されている。今後長期間にわたりシステムの運転を継続する必要があり、高機能性吸着剤の開発、除染の効率化、高度化が課題とされている。本セミナーでは、CsとSrの選択的吸着剤の吸着特性および固化特性、廃吸着剤の処理・処分に関わる課題について、東北大学の取り組みも含めて紹介する。

1.循環注水冷却システム
2.Cs高除染用吸着剤と吸着特性
3.Cs吸着ゼオライトの安定固化
4.Cs/Sr吸着用担持複合体の吸着特性と安定固化
5.質疑応答・名刺交換
(三村 氏)
14:30
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15:30
X.放射性セシウムに汚染された土壌の減容化について

 1.土壌中の放射性セシウムの分布
 2.分級洗浄の効果
 3.薬剤洗浄の効果
 4.研磨洗浄による除去率の向上
 5.実証事例の紹介
 6.まとめ
 7.質疑応答・名刺交換
(中島 氏)
15:40
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16:40
Y.天然鉱物等の無機材料を利用した除染へのアプローチ

【講演概要】
 福島第一原子力発電所事故による発電所内の海水を含む汚染水や原発周辺および広域に汚染が拡大している土地、水、建物、道路等を中心に、汚染の現状と放射性物質を除去・回収・廃棄するための課題を再認識し、さらに(独)物質・材料研究機構を中心とした研究チームの「天然鉱物等の無機材料(ジオマテリアル)を利用した環境からのCs、SrおよびIの回収・除去技術等の開発(平成23年度科学技術戦略推進費プロジェクト)」の成果について紹介する。

 1.発電所内の海水を含む汚染水の現状と課題
 2.原発周辺および広域に汚染が拡大している土地の現状と課題
 3.放射性物質を除去・回収・廃棄するための課題
 4.農地土壌等における放射性物質除去技術の開発の概要
 5.CsおよびSrの吸着データベースの構築
 6.I吸着材の開発および吸着データベースの構築
 7.Cs吸着・除去メカニズムの解明
 8.汚染農地土壌での吸着・除去特性の基礎的データの収集
 9.質疑応答・名刺交換
(山田 氏)
16:50
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17:50
Z.溶融飛灰からの放射性セシウムの分離除去

【講演要旨】
 平成23年3月11日に発生した東日本大震災により、東京電力福島第一原子力発電所が被災し、放射性物質が大量漏えいするという甚大な環境汚染が生じており、人の健康または生活環境に及ぼす影響を低減することが喫緊の課題となっている。福島から遠く離れた関東各地でもホットスポットと呼ばれる放射能濃度の高い地域があり、その地域に存在する都市ゴミ焼却施設の焼却灰の中には放射性セシウムが検出され、廃棄場所をめぐって社会問題化している。焼却灰には、大きく分けて主灰、飛灰、溶融飛灰があるが、放射性セシウムの濃度は主灰<飛灰<溶融飛灰の順で高くなっている。溶融飛灰は飛灰に比べて10倍程度高い濃度(数万Bq/kg)となっている。これは溶融という高温処理プロセスを経るためにCsClの形で存在する放射性セシウムが揮発(約1,600℃で沸点)して溶融飛灰に濃縮したものと考えられている。一方、溶融スラグには僅か数百Bq/kgしか残らず、99%以上のセシウムが溶融飛灰に移行している。このことは、溶融法が放射性セシウムの高効率除去技術として利用価値があることを示唆している。
 演者らは溶融設備を持つゴミ焼却場の溶融飛灰を有効に処理することができれば、これら設備に一般焼却灰を集めて、更に濃縮し、高効率で回収することが可能であり、除染という社会的課題の一助になると考え、溶融飛灰からの放射性セシウムの分離と濃縮を目的とした実験を実施した。

 1. ゴミ焼却と最終処分場の浸出水
 2. 最終処分場廃棄物の水への溶出率
 3. 溶融飛灰とは、溶融飛灰に放射性Csが濃縮するわけ
 4. 溶融飛灰洗浄液からの除染(ゼオライト、プルシアンブルー)
 5. 化学共沈法を用いた除染
 6. まとめ・質疑応答・名刺交換
(熊谷 氏)
−名刺交換会−
セミナー終了後、ご希望の方はお残り頂き、講師と参加者間での名刺交換会を実施させて頂きます。