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<セミナー詳細>

セミナーコード:20140813   このセミナーの受付は終了しています


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★本セミナーでは、ゼオライトの吸着・イオン交換ならびに触媒への応用技術について、最新情報を織り交ぜ、
 実務経験豊富な松倉氏、室井氏両講師に詳しく解説頂きます。
★T部のみ、U部のみのご受講も受け付けております。

最新のゼオライトの応用技術
〜吸着・イオン交換と触媒への応用について〜
●講 師 ユニオン昭和(株) 市場開発部長 松倉 実 氏
  <略歴>
1987年 昭和電工(株)塩尻研究所入社、1993年 ユニオン昭和(株)出向、
2002年 ユニオン昭和(株)市場開発Gr長、2008年 ユニオン昭和(株)技術Gr長、
2013年 ユニオン昭和(株)市場開発部長。
<著書>
「ゼオライトの最新技術」「セシウム吸着技術とその応用」
「汚染水中の放射性物質吸着剤の開発」JETI社、
「不溶性フェロシアン化物の安定固化法の開発」
2012年 日本原子力学会再処理・リサイクル部会 最優秀賞、
「安定固化可能なCs及びSr選択性吸着剤の実用化技術開発」
2013年 日本吸着学会技術賞。
●講 師 アイシーラボ 代表 室井高城 氏
  <略歴>
1969年日本エンゲルハルド株式会社(現エヌ・イーケムキャット株式会社)入社、
2003年執行役員事業開発担当、2005年執行役員化学触媒担当、
2006年触媒学会副会長、早稲田大学招聘研究員、神奈川大学非常勤講師、
BASFジャパン主席顧問、2009年日本ガス合成執行役員。
<著書>
「工業貴金属触媒」JETI社、
「工業触媒の劣化対策と再生、活用ノウハウ」S&T社、
エネルギー触媒技術」監修S&T社、
新しいプロピレン製造プロセス」監修S&T社、
「工業触媒の最新動向」シーエムシー出版、
シェールガス・オイル革命の石油化学への影響」S&T出版、
「シェールガス革命第二の衝撃」日刊工業新聞社。
●日 時 2014年 8月 28日(木) 10:00〜16:45
●会 場 東京・新お茶の水・連合会館(旧 総評会館)・4F会議室  》》 会場地図はこちら 《《
※急ぎのご連絡は(株)技術情報センター(TEL06-6358-0141)まで!!
●受講料 ◆1日受講          49,680円【1名につき(テキスト代、消費税を含む)】
                          (受講者がTとUで異なる場合でも可)
◆プログラムTのみ受講 32,400円【1名につき(テキスト代、消費税を含む)】
◆プログラムUのみ受講 37,800円【1名につき(テキスト代、消費税を含む)】
●主 催 (株)技術情報センター

●セミナープログラム●
10:00
|
12:30
T.最新のゼオライトの応用技術(吸着・イオン交換技術について)

<講演要旨>
 合成ゼオライトは制御された構造、均一な細孔径、イオン交換能等の特性を利用して石油化学、ガス分離、冷媒脱水をはじめとする各種基幹産業分野において広く利用されている。また、米国UOP社により開発された低温で再生可能なゼオライトが、除湿、調湿分野に欠かせない材料となるなど、ゼオライトの応用技術は環境分野へも大きく貢献している。
今回は、ゼオライトの基本特性を判りやすく解説すると共に、合成ゼオライトの最近の技術・市場開発動向および今後の展開について紹介する。また、福島原発事故に起因する放射能汚染へのゼオライトの貢献についても紹介する。

 1.ゼオライトの特性
  (1)ゼオライトの歴史
  (2)結晶構造
   〜規則性細孔構造と分子篩効果
  (3)吸着の測定
   〜吸着等温線と細孔特性〜
  (4)基本特性(他吸着剤との比較)
   〜吸着特性、細孔径制御、イオン交換能、親疎水性〜
 2.ゼオライトの合成、成形技術
  (1)ゼオライトの合成技術
   〜一般的な合成法について解説〜
  (2)成形加工技術
   〜転動造粒(ビーズ)、押出し成形(ペレット) 〜
 3.ゼオライトの利用技術
  (1)ゼオライトの吸着操作
   〜再生条件による到達水分(アイソサームの利用方法)、再生利用方法概要、
    PSA、TSAによるゼオライト再生〜
  (2)資源・エネルギー
   〜天然ガス LPG等の乾燥・精製、燃料電池用原料の常温脱硫、
    バイオエタノール脱水

  (3)化学・石油化学
   〜ナフサ分解ガスの乾燥と精製(水銀除去を含む)、
    ポリオレフィン等合成樹脂原料モノマー・コモノマーの乾燥と精製、
    アンモニア、水素、二酸化炭素、塩素を始めとする各種ガスの乾燥と精製、
    ベンゼン、トルエン、キシレンを始めとする各種溶剤の乾燥と精製、
    LPGガス等からの硫黄分の除去、脱臭

  (4)公害防止・地球環境維持
   ・VOC処理/脱臭
    〜ハニカムローター式、吸着等式、脱臭フィルター、サニタリーナプキン〜
   ・産業排水からの有害物除去
  (5)重電機器
   〜ガス絶縁開閉装置(GIS)等の封入SF6ガスの乾燥・精製、
    トランス絶縁油の精製、OFケーブル用絶縁油の乾燥

  (6)空気分離
   〜酸素濃縮(O2-PSA、O2-VSA)
  (7)冷凍機器
   〜冷媒の乾燥・精製
  (8)電子産業
   〜半導体・液晶など製造プロセス用の各種ガス及び溶媒の乾燥・精製、
    水分に弱い有機ELパネル/コンデンサーの封止用樹脂への添加剤

  (9)易再生ゼオライトによるデシカント空調
   〜調湿エアコン、ヒートポンプシステム〜
  (10)その他
   〜住宅・建材用途、樹脂、塗料添加用途、温熱クリーム、カーワックス(研磨剤)〜
 4.放射能汚染へのゼオライトの貢献
  (1)福島汚染水処理概要(ゼオライト利用汚染水処理設備概要)
  (2)各種ゼオライトのイオン交換反応
    (各種ゼオライトのイオン交換能力と各種イオン交換剤との性能比較)

  (3)フェロシアン化物複合ゼオライト
    (安定固化可能なCs及びSr選択性吸着剤)

 5.新しい取り組み
  (1)樹脂添加(接着剤保存容器、薬剤包装)
  (2)ゼオライトの細粒化・再結晶化技術(ゼオライトの微細化技術)
  (3)バイオガスの精製・貯蔵
    (各種不純物を吸着するパーシャルローディングシステム)

  (4)蛍光特性付与(希土類を使用しない新しい発光体)
 6.質疑応答・名刺交換
(松倉 氏)
13:30
|
16:45
U.最新のゼオライトの応用技術(触媒技術について)

<講演要旨>
 シェールガス革命や地球温暖化により化学品の原料および化学品の製造プロセスが変換されつつある。ゼオライト触媒は新しい化学品原料プロセスの重要な技術である。また自動車触媒では尿素を用いたNOxの選択還元にCu/SAPOが用いられようとしている。ゼオライトを応用し開発されている最新の触媒プロセスを分かりやすく解説する。

 1.石油精製触媒
  (1)石油化学向けFCC触媒
  (2)連続アルキレーション触媒
  (3)芳香族製造触媒
 2.石油化学合成触媒
  (1)ナフサの接触分解によるオレフィンの合成
  (2)メタノールからエチレン、プロピレンの合成(MTO、MTP)
  (3)エチレンからプロピレンの合成
  (4)軽質オレフィンからプロピレンの合成
  (5)プロピレンオキサイドの合成
  (6)p-キシレンの合成
  (7)クメンの合成
  (8)ナイロンの合成
   〜シクロへキセンの水和、シクロヘキサノンオキシム、べックマン転移〜
  (9)ピリジンの合成
  (10)クロロトルエンの異性化、アダマンタン他
 3.今後のゼオライトの応用
  (1)C1化学への応用
   〜合成ガスからLPGの合成、メタノールからエタノールの合成〜
  (2)バイオマスへの応用
   〜非可食バイオマスから芳香族の製造〜
 4.環境触媒としての応用
  (1)VOC浄化触媒
   〜VOCの吸着、有機塩素化合物の酸化分解〜
  (2)脱硝触媒
   〜含酸素化合物による選択還元、アンモニアによる選択還元〜
  (3)自動車排ガス浄化触媒
   〜ガソリン自動車排ガス、ディーゼル排ガス浄化触媒
  (4)船舶ディーゼル排ガス浄化
 5.質疑応答・名刺交換
(室井 氏)
−名刺交換会−
セミナー終了後、ご希望の方はお残り頂き、講師と参加者間での名刺交換会を実施させて頂きます。