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<セミナー詳細>

セミナーコード:20161201   このセミナーの受付は終了しています


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★本セミナーでは、活性炭の最近の開発動向、特性を引き出す吸着操作ならびに最適設計のポイントと気相吸着用、
 液相吸着用、エネルギー貯蔵用などにおける利用技術(利用における留意点、トラブル対策含め)、又、活性炭の
 再生(再生法の比較、活性炭の変化と吸着効率低下の防止策、評価の実際など)について、斯界の最前線でご活
 躍中の田門氏、大塚氏、両講師より理論面から実際面に至るまで、詳説頂きます。

活性炭の技術開発動向・最適設計・利用・再生技術
●講 師 京都大学 大学院 工学研究科
化学工学専攻 教授
工学博士
田門 肇 氏
●講 師 クラレケミカル(株) 取締役
鶴海研究開発センター 所長
日本吸着学会 副会長
大塚清人 氏
●日 時 2016年 12月 22日(木) 10:00〜17:45
●会 場 東京・新お茶の水・連合会館(旧 総評会館)・4F会議室  》》 会場地図はこちら 《《
※急ぎのご連絡は(株)技術情報センター(TEL06-6358-0141)まで!!
●受講料 49,680円(1名につき)
(同時複数人数お申込みの場合1名につき44,280円)
※テキスト代、昼食代、お茶代、消費税を含む

<アカデミック割引>
【大学等の学校法人格を有している団体に在籍する方には割引制度がございます。
 詳しくはこちらをご覧いただくか06-6358-0141までお問い合わせ下さいませ。】
●主 催 (株)技術情報センター

●セミナープログラム●
10:00
|
15:00
T.活性炭の技術開発動向(最近の知見や技術を織り交ぜて解説)

【受講対象】
活性炭の利用及び関連する装置(プラント含む)・製品・商品を扱っておられるエンジニア・技術・研究・開発・設計・生産・施設・設備管理のご担当の方。
吸着操作に興味がお有りの方々。

【予備知識】
上記対象者であれば専門知識は特に必要ございません。

【習得知識】
活性炭の特性
吸着の基礎
活性炭の吸着特性の評価と吸着操作のポイント
活性炭の効果的な再生技術

【講師の言葉】
 活性炭は,排ガス中の希薄な溶剤蒸気,有害成分の回収・除去,炭化水素の分離,大気浄化,諸工業における液相精製,排水処理,浄水処理など多方面で用いられてきた。まず,活性炭の種類と特性,用途に合った活性炭の選定,最近の開発動向を述べる。次に,吸着特性の評価,吸着操作のポイントとして,吸着相互作用,吸着平衡,吸着速度と拡散の考え方,破過特性を講述し,回分吸着,固定層,装置,移動層,流動層などの吸着操作のポイントを解説する。また,吸着材の効率的な再生とコスト低減策を述べる。

【プログラム】
 1.活性炭の特性と最近の開発動向
  (1)活性炭の種類と特性
   @粉末活性炭
   A粒状活性炭
   B繊維状活性炭
   Cハニカム状活性炭
   Dその他の機能性活性炭
  (2)用途に合った活性炭の選定
   @吸着特性の指標と支配因子
   A表面特性と細孔特性を考慮した選定
  (3)最近の開発動向
   @活性炭開発の動き
   A活性炭設計の考え方
   Bカーボンゲルの作製と応用
    〜メソ細孔性炭素、ナノ構造とモルフォロジー制御、リチウムイオン電池用材料、
     電気二重層キャパシタ用材料

 2.活性炭への吸着と吸着操作のポイント
  (1)活性炭の吸着特性の評価
   @吸着相互作用
   A吸着平衡
   B吸着速度
   C破過特性
  (2)活性炭の吸着操作のポイント
   @回分吸着装置
   A固定層吸着装置
   B流動層吸着装置
   C移動層吸着装置
 3.活性炭の効率的な再生とコスト低減策
  (1)活性炭の再生法の特徴と比較
   @減圧再生(PSA操作)
   A加熱再生(TSA操作)
   B水蒸気脱着
   C薬液再生(溶媒再生、酸・アルカリ再生)
   D生物再生
  (2)再生による活性炭の変化と吸着効率低下の防止策
   @再生による活性炭の表面化学構造の変化
   A繰り返し再生の影響
   B吸着効率低下の防止策
  (3)効率の良い再生によるコスト低減策
 4.質疑応答・名刺交換
(田門 氏)
 (※途中昼食休憩50分含む)
15:15
|
17:45
U.活性炭の最適設計と利用技術

【習得知識】
 活性炭という"炭素多孔体"を中心に、活性炭の表面積とは、細孔とは、それらを利用出来る用途とは、という点について、話したいと考えています。

【講師の言葉】
 活性炭は、とても古くて、そして、新しい素材ともいえる炭素多孔体材料です。活性炭とは良く知っていそうで、実は、あまり知らない炭素材料なのかもしれません。活性炭は、分子レベルの大きさの細孔を有しています。この細孔は、毛管現象作用による物理吸着により、液相から気相の領域において、様々な物質を吸着出来ます。この特性を利用し、活性炭の用途は、気体と水の浄化を中心として、エネルギー貯蔵、ガス分離など、微量物質の回収の領域まで広がって来ています。これらの用途を支える技術は、活性炭の0.1nm単位の細孔コントロール技術になります。微細な細孔コントロール技術と、それと一体となった、活性炭の用途開発を中心として、吸着剤に関する理解と知識が、本講義を通じて、深められるように出来ればと考えます。

【プログラム】
 1.活性炭の種類と特徴
  (1)活性炭の市場
  (2)活性炭の原料と製法
  (3)活性炭の種類(粉末状、粒状、繊維状 等)
 2.活性炭の性質と最適設計及び開発動向
  (1)活性炭の細孔分布と特性
  (2)活性炭の細孔と用途との関係
   ・活性炭における吸着現象について
   ・分子の大きさと吸着される細孔のサイズ
   ・吸着される分子の大きさと、最適な細孔のサイズ
   ・細孔分布の最適設計
   ・活性炭を用いた吸着操作の解析と設計
  (3)活性炭の最近の研究開発動向
 3.活性炭の各用途における詳細説明
  〜活性炭に要求される特性と利用のポイント
  (1)気相用活性炭
   悪臭物質と、その吸着に最適な活性炭。
   および、有機溶剤の除去、排ガス処理などについて
  (2)液相用活性炭
   液相での除去対象物質と、その吸着に最適な活性炭について
  (3)エネルギー貯蔵用活性炭
   活性炭を用いたエネルギー貯蔵技術。
   および、エネルギー貯蔵用に最適な活性炭について
  (4)その他の活性炭
   分子篩炭素等について
 4.活性炭の効率的な再生とコスト低減策
  (1)活性炭の再生方法
  (2)再生した活性炭の評価
  (3)効率的に再生するには
 5.質疑応答・名刺交換
(大塚 氏)
−名刺交換会−
セミナー終了後、ご希望の方はお残り頂き、講師と参加者間での名刺交換会を実施させて頂きます。