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<セミナー詳細>

セミナーコード:20180804   このセミナーの受付は終了しています


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★本セミナーでは、現場で長年飼育を行っている研究者からみた循環飼育の基礎から、循環式陸上養殖システム設計
 の要点と、実際の飼育事例に至るまで、最前線でご活躍中の森田氏より包括的に解説頂きます。

〜飼育担当者からみた〜
循環式陸上養殖の要点と実際(飼育事例)
●講 師 国立研究開発法人 水産研究・教育機構
瀬戸内海区水産研究所
資源生産部養殖生産グループ(屋島庁舎)主任研究員
森田哲男 氏
  <講師紹介>
略歴:平成7年度旧(社)日本栽培漁業協会入社、本部勤務を経て、
小浜事業場(福井県小浜市)に配属。
主に、ヒラメの省力型種苗生産手法である「ほっとけ飼育」の技術開発や
技術普及、冷水性甲殻類の種苗生産、餌料培養等に従事。
平成15年に組織解散で退職、同年、旧水産総合研究センター
(現,水産研究・教育機構)に採用。
水産庁栽培養殖課出向を経て、平成21年度に現職の屋島庁舎に配属。
主に循環式飼育に関する研究に従事。
新規養殖種として有望なキジハタやクエなどを研究対象魚種としている。

専門および得意な分野・研究:魚類・甲殻類の種苗生産、ほっとけ飼育や
閉鎖循環飼育に代表される省力型飼育・止水飼育に関わる研究

本テーマに関する学協会での活動:水産学会や関連会議、学会誌、
都道府県の勉強会等で多数成果公表しているほか、
水産研究・教育機構主催の成果発表会や栽培漁業関連の研修会等でも講演。
一般企業家や陸上養殖従事者向けには陸上養殖をテーマに、
ジャパンインターナショナルシーフードショー、アグリビジネス創出フェア、
科学技術振興機構(JST)、瀬戸内海研究フォーラムなどで講演を行い、
情報提供している。
 また、業界紙等における陸上養殖の連載などを通じて研究成果の普及を
行っているほか、都道府県の閉鎖循環飼育関連委員として施設設計等の
助言を行っている。
昨年3月、循環式陸上養殖(共著)の書籍を出版(緑書房)。
●日 時 2018年 8月 28日(火) 10:20〜16:20
●会 場 東京・新お茶の水・連合会館(旧 総評会館)・会議室  》》 会場地図はこちら 《《
※急ぎのご連絡は(株)技術情報センター(TEL06-6358-0141)まで!!
●受講料 49,680円(1名につき)
(同時複数人数お申込みの場合1名につき44,280円)
※テキスト代、昼食代、お茶代、消費税を含む

<アカデミック割引>
【大学等の学校法人格を有している団体に在籍する方には割引制度がございます。
 詳しくはこちらをご覧いただくか06-6358-0141までお問い合わせ下さいませ。】
●主 催 (株)技術情報センター

●セミナープログラム●
<推奨受講対象者>

 ・陸上養殖参入に向けた情報収集や企画等を行っている方、
  または陸上養殖を開始したがシステム設計の基礎を学んでより省力化や省コスト化を
  お考えの方。

 ・陸上養殖で水質浄化や飼育方法に問題がありお困りの方、新しい対象種を模索されている方。
 ・水族館での飼育、ペットショップでの飼育など取水環境に制限があるため循環飼育を
  検討されている方。

 ・循環飼育による餌料培養や種苗生産・中間育成にご興味のある研究者や技術者。
 ・低塩分飼育にご興味のある方。
 ・育種など貴重な遺伝子資源を守るため閉鎖循環飼育を取り入れたい研究者。
 ・その他、本テーマにご興味がある方なら、どなたでも受講可能です。

<予備知識>

 ・本テーマにご興味のある方なら、特に知識は必要ありません。
 ・魚の飼育をされたことがない方でも大丈夫です。
<習得知識>

 魚介類飼育の基礎、陸上養殖の基礎と利点、システム設計の考え方。
<講師の言葉>

 魚介類飼育における基礎や留意事項、陸上養殖の特徴や注意点、水質浄化、システム設計の基本的な考え方、飼育事例、販売などこれから起業する方や飼育初心者の視点で陸上養殖について解説します。
 異分野から陸上養殖に新規参入される方は不安が大きく、経験者にとっての常識もなかなか理解できないものです。そのような些細な疑問にも飼育現場の担当者としてアドバイスできればと考えています。

【プログラム】

T.循環式陸上養殖システム設計における基礎
 〜飼育水槽の洗浄方法や殺菌、ろ材の熟成方法などの飼育技術を解説〜


 1.循環飼育の特徴
  (1)なぜ循環飼育(陸上養殖なのか)
   ・世界、日本における養殖の推移を紹介
   ・今後の養殖はどのようになるか解説
   ・循環飼育の導入にいたる背景を解説
  (2)循環飼育と流水飼育の違い、循環飼育のメリットやデメリット
   ・循環飼育と流水飼育の違いを解説
   ・半循環飼育と閉鎖循環飼育(完全循環)の特徴を解説
   ・半循環飼育と閉鎖循環飼育のメリット・デメリットを簡単に解説
   ・立地条件について紹介
  (3)基本システムを紹介
   ・システム開発の歴史
   ・循環飼育の基本的なシステムを紹介
 2.循環式陸上養殖システムの基礎と要点
  (1)循環飼育における物理ろ過方法
   ・システムにはどのような物理ろ過方法があるのか解説
   ・泡沫分離装置など循環飼育特有の物理ろ過装置を解説
  (2)循環飼育で発生するアンモニアの毒性と適切な処理方法・ろ材の選定方法
   ・循環飼育で発生するアンモニア、亜硝酸、硝酸の毒性を解説
   ・生物ろ過水槽に用いるろ材の種類やろ過方法を紹介
   ・硝化細菌の活性に関わる因子を解説
   ・硝化細菌の入手、ろ材熟成方法,熟成度合いの判定方法を解説
   ・生物ろ過水槽の基本設計について解説
   ・ろ材の洗浄方法や保管方法について解説
  (3)循環システムにおける疾病防除方法
   ・使用する海水の殺菌方法を紹介
   ・循環システム系内の殺菌方法を解説
  (4)循環システムにおける酸素供給方法
   ・水中の酸素(DO)の重要性を解説
   ・循環システムにおける酸素供給方法を紹介
  (5)その他飼育上の留意事項


U.循環式陸上養殖の実証事例
 〜我々が提唱するシステムの実証事例の紹介を通して、循環飼育のメリットなどを解説〜


 1.飼育事例
  (1)養殖対象種の選定
   ・国内外での最近の動向
   ・循環飼育による養殖等の対象となる魚種を講演者の視点で紹介
  (2)ハタ類(キジハタ・ヤイトハタ・クエ)における事例
   ・新規養殖対象種としての取り組み状況などを紹介
   ・システム導入のメリットについて解説
   ・親魚、種苗生産、養殖について事例の紹介
   ・低塩分飼育について解説
   ・コスト試算
  (3)トラフグにおける事例
   ・システム導入のメリットについて解説
   ・親魚、種苗生産事例の紹介
   ・簡単に設置できるシステムの紹介
  (4)カンパチ中間育成における導入事例
   ・導入のメリットについて経費削減効果を中心に解説
   ・既存の水槽を利用したシステムを紹介
  (5)カサゴ種苗生産における導入事例(※講演希望があった場合)
   ・既存の水槽を利用したシステムを紹介
   ・導入のメリットやイニシャルコストについて解説
  (6)餌料培養(ワムシ)における導入事例(※講演希望があった場合)
   ・餌料培養に導入するメリットを解説
   ・培養事例を紹介
  (7)その他
   ・すぐに開始できる簡易システムの紹介(マダイの事例)
   ・サケマス類における陸上養殖の現状について簡単に紹介


V.質疑応答
 〜講演内容の質疑応答だけでなく、陸上養殖での疑問点などについて
  可能な限りお答えします〜



 ※よりよいセミナー実現のため、当日は参加者のご要望をお伺いし、
  ご講演内容や順序などの流れが多少変更になる可能性がございます。
  (大枠の変更はございません)また、事前のアンケートや受講前の
  ご要望により講演内容の一部を省略して質疑応答に時間をかける場合も
  ございます。

− 名 刺 交 換 な ど −
セミナー終了後、ご希望の方はお残りいただき、
講師とご受講者間での名刺交換ならびに講師へ個別質問をお受けいたします。