<セミナー詳細>

セミナーコード:20210809   このセミナーの受付は終了しています


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★本セミナーでは、プログラムTでは、カーボンプライシングの政策と関連制度の海外動向と、国内における
 制度設計の見通しなどについて、環境省、経済産業省での議論を踏まえて解説頂き、プログラムUでは、
 重要性が高まっている気候変動経営の方向性、TCFD・インターナルカーボンプライシングの最新動向と
 実践・利活用の事例について解説頂きます。
★プログラムT.またはU.のみのご受講も受け付けております。

【オンラインセミナー】
カーボンプライシングの国内外状況と展望及び
TCFD・インターナルカーボンプライシングの動向と実践
●講 師 早稲田大学・政治経済学術院教授
同・環境経済経営研究所所長
独立行政法人経済産業研究所 ファカルティフェロー
有村俊秀 氏
  【講師紹介】
東京大学教養学部卒業。筑波大学環境科学研究科修士課程修了。ミネソタ大学Ph.D.(経済学)。
気候変動、省エネルギー、大気汚染問題等を定量的に分析。上智大学経済学部教授、及び、
同・環境と貿易研究センター長を経て現職。その間、内閣府経済社会総合研究所客員研究員、
未来資源研究所(ワシントンDC)及びジョージメーソン大学・客員研究員(安倍フェロー)、
環境省・中央環境審議会委員、東京都環境審議会委員、文部科学省学術調査官、
環境経済・政策学会理事、環境科学会理事等を歴任。
これまでJournal of the Association of Environmental and Resource Economistsや
Journal of Environmental Economics and Managementに論文を公刊。
共著書に「入門環境経済学」(中公新書)、「An Evaluation of Japanese Environmental
Regulation: A Quantitative Approach from Environmental Economics」(Springer)、
共編著書に「環境経済学のフロンティア」(日本評論社)、「Carbon Pricing in Japan」(Springer)等。
Review of Environmental Economics and Policy等の国際学術雑誌の編集委員も務める。
2018年度環境経済・政策学会学術賞受賞、2020年度環境科学会学術賞受賞。専門は環境経済学。
●講 師 デロイト トーマツ コンサルティング合同会社
CG&E サステナビリティチーム パートナー
丹羽弘善 氏
  【講師紹介】
製造業向けコンサルティング、環境ベンチャー、商社との排出権JV取締役を経て現職。
東京大学大学院新領域創成科学研究科 先端エネルギー工学専攻。
気候変動関連のシステム工学・金融工学を専門とし、政策提言、企業向けの環境経営
コンサルティング業務に従事している。
●日 時 2021年 8月 24日(火) 13:00〜17:30
※本セミナーは、ライブ配信(Zoom)のみでの開催です。
※テキスト資料はセミナー開催日の直前にデータ(pdf)でお送り致します。
※ライブ配信に関するよくあるご質問はこちらから
●受講料 ◆プログラムTとU受講  49,940円【1名につき】
 (同時複数人数お申込みの場合1名につき44,440円)
 (TとUで受講者が異なる場合でも可)
◆プログラムTのみ受講  33,000円【1名につき】
◆プログラムUのみ受講  33,000円【1名につき】
※上記全て、テキスト代、消費税を含む
●主 催 (株)技術情報センター

●セミナープログラム●
13:00
|
15:00
T.カーボンプライシングの内外状況と国内展望〜制度設計の方向性

 脱炭素社会に向けて、各国で排出量取引や炭素税等のカーボンプライシングが進んできた。本報告では、欧州のEUETS、米国の RGGIに加えて、中国や韓国の排出量取引の導入状況や効果、影響を紹介する。さらにASEAN諸国でのカーボンプライシングの検討についても紹介する。また、北欧、ドイツやカナダのブリティッシュ・ コロンビアで実施されている炭素税の二重の配当の考え方についても紹介する。そのうえで、日本におけるカーボンプライシングの制度設計について、環境省、経済産業省での議論を踏まえて紹介する。炭素税、排出量取引制度に加えて、クレジット市場についても紹介する。特に、炭素税が導入された場合の税収の使途について議論する。最後に、欧州で検討が進む国境炭素価格制度についても紹介する。

 1.カーボンプライシングとは?
 2.世界での炭素税の普及
 3.世界で進む排出量取引
 4.カーボンプライシング導入の論点と制度設計の展望
 5.EUで検討される国境炭素価格制度
 6.質疑応答
(有村 氏)
15:30
|
17:30
U.気候変動経営、TCFD、インターナルカーボンプライシングの動向と実践

 企業経営において、気候変動が経営課題になり事業戦略上重要となってきている。気候変動リスク・機会を踏まえた戦略の立案とその実現においては、多数のフレームワークがある中で、TCFDとカーボンプライシングも企業戦略上重要となりうる要素である。
TCFDは、G7での言及や追加的なガイドラインの策定、コーポレートカバナンスコードの改定など大きな動きがみられる。またカーボンプライシングに関しては、欧州等ではカーボンプライシングの上昇や、国境炭素税なども検討されているところである。同時に企業内で炭素価格を設定し低炭素投資を促すインターナルカーボンプライシングといった仕組みも企業内で普及しつつある。
このような外部環境の変化に対して企業が適切な対応を推進することが重要であり、本講演では、気候変動経営の方向性、TCFDへの対応、インターナルカーボンプライシングを活用した企業内での利活用の方向性について解説する。


 1.気候変動と企業活動
 2.気候変動経営の全体像
 3.TCFDの最新動向・概要
 4.TCFDの実践
 5.インターナルカーボンプライシングの意義
 6.インターナルカーボンプライシングの動向・事例
 7.質疑応答
(丹羽 氏)