<セミナー詳細>

セミナーコード:20230208   このセミナーの受付は終了しています


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★本セミナーでは、T部では諸富先生より、環境省「脱炭素先行地域」の選定に関わった経験から、その意義・目的・
 選定過程・結果ならびに、日本版シュタットベルケの事例紹介などについて解説頂き、U部では北村講師より、政府
 の進める「脱炭素ロードマップ」をベースに地域主導の脱炭素戦略・支援策や自治体と企業の将来、「脱炭素先行地
 域」の提案や応募のポイント、また「重点加速化対策事業」の実例など具体的な取組み内容や今後の注目分野につ
 いても解説頂きます。

脱炭素先行地域づくりに関する政策動向・方向性と
地方自治体・地域新電力の最新動向と地域脱炭素実現のポイント
●講 師 京都大学大学院 経済学研究科 教授
環境省 脱炭素先行地域評価委員会 委員長
(2022年11月21日まで)
諸富 徹 氏  オンライン
  <略歴>
1993年同志社大学経済学部卒業、1998年京都大学大学院経済学研究科博士課程修了、
横浜国立大学経済学部助教授を経て2010年3月より現職。
2017年4月より京都大学大学院地球環境学堂教授を併任(2022年3月まで)。
環境経済学をベースに、カーボンプライシングや再生可能エネルギー政策、電力市場に関する
研究を推進。京都大学大学院経済学研究科「再生可能エネルギー経済学講座」代表も務める。
主著に、『環境税の理論と実際』(有斐閣、2000年)、『脱炭素社会と排出量取引』(日本評論社、
共編著、2007年)、『低炭素経済への道』(岩波新書、共著、2010年)、『脱炭素社会とポリシー
ミックス』(日本評論社、共編著、2010年)、『入門 地域付加価値創造分析』(日本評論社、編著、
2019年)、『入門 再生可能エネルギーと電力システム』(日本評論社、編著、2019年)、など。
環境省中央環境審議会「カーボンプライシングの活用に関する小委員会」など、
国・自治体の政策形成にも多数参画。
●講 師 日本再生可能エネルギー総合研究所 代表
(株)日本再生エネリンク 代表取締役
地域活性エネルギーリンク協議会 代表理事
埼玉大学工学部 非常勤講師
北村和也 氏   会 場 
  <主な活動>
・再生エネビジネスなどの民間企業へのコンサルティング、自治体のアドバイザー
・脱炭素実現への企業や自治体のサポート、関連ビジネスのコンサルティング
・再生エネの普及のための国内外情報の収集と発信
・再生エネ、脱炭素に関する公開、社内セミナーと講演、執筆
<講師紹介>
経済循環による地域活性化を目的とした再生エネの利活用、脱炭素化について、
個別の企業や自治体のサポートをしています。ドイツの居住経験があり、
欧米の再生エネ普及の実際やドイツのシュタットヴェルケなど各種システムや制度にも
精通しています。
●日 時 2023年 2月 8日(水) 10:20〜16:30
●会 場 東京・新お茶の水・連合会館(旧 総評会館)・会議室  》》 会場地図はこちら 《《
※急ぎのご連絡は(株)技術情報センター(TEL06-6358-0141)まで!!

※本セミナーは、会場での受講またはライブ配信(Zoom)での受講も可能です。
※セミナー資料(テキスト)はセミナー開催日の直前にデータ(pdf)でお送り致します。
※ライブ配信に関する 》》よくあるご質問はこちら 《《 から。

※アーカイブ受講可能
 (当日受講及びアーカイブ受講の両方をご希望の方はそれぞれ受講料を頂戴致します。)
  1.受講料は同額となります。
  2.恐れ入りますが、講師への質問は受付できません。
  3.開催日より7〜10営業日以降に配信の準備が整いましたらご連絡致します。
  4.ご都合の良い日をお伺いし、視聴用URLなどをお送り致します。
  5.動画の公開期間は公開日より3日間となります。

●受講料 49,940円(1名につき)
(同時複数人数お申込みの場合1名につき44,440円)
※テキスト代、消費税を含む
●主 催 (株)技術情報センター

●セミナープログラム●
10:20
|
11:50
T.脱炭素先行地域づくりに関する政策の方向性とそれを踏まえた今後の戦略
 〜100カ所以上の脱炭素化を通じて地域の発展を目指す〜


 本講演では、登壇者が環境省「脱炭素先行地域」の選定に関わった経験から、その意義、目的、選定過程、選定結果などについて解説するとともに、地域が今後、脱炭素化に向けて何をなすべきかを論じる。
 後半では、脱炭素化が地域にとって「コスト」と捉えられた時代から、むしろ「競争力の源泉」と捉えられるようになりつつあることを強調する。再エネの普及に伴って、エネルギーシステムは「集中型」から「分散型」に世界的に移行しつつあり、日本の全国様々な地域にとってもエネルギー生産のチャンスがめぐってきている。
 とくに再生可能エネルギーによる地域再生の途は、人口減少に直面する地方自治体にとって今後、有力なアプローチとなる。その際、重要になるのが「地域経済循環」と「エネルギー自治」の考え方である。
 これらを具現化したものとして、ドイツの「シュタットベルケ」を挙げることができる。日本でも地合いの悪化にもかかわらず、日本版シュタットベルケの創設が相次いでおり、脱炭素先行地域においても同様の傾向がみられる。本講演では、その代表的な先行例を紹介する。
 そのうえで、人口減少下で地域の持続可能な発展を目指すために、日本版シュタットベルケの果たす役割とは何かを論じて本講演を締めくくる。


 1.カーボンニュートラルへの挑戦
 2.脱炭素先行地域について―第1回・第2回の選定を終えて―
  2-1.第1回脱炭素先行地域より―事例紹介(1)
  2-2.第2回脱炭素先行地域より―事例紹介(2)
  2-3.脱炭素先行地域のもたらすもの
  2-4.第3回選定へ向けて
 3.脱炭素化は地域の競争力強化につながる
 4.集中型エネルギーシステムから分散型エネルギーシステムへ
 5.人口減少―今後、カーボンニュートラルと同様、中長期的に都市・地域を規定する要因―
 6.「地域経済循環」と「エネルギー自治」の考え方
 7.ドイツの「シュタットベルケ」から学ぶ
  7-1.「シュタットベルケ」とは何か
  7-2.ドイツ・フライブルク市の事例
 8.日本版シュタットベルケの事例紹介
  8-1.みやま市「スマートエネルギー社」
  8-2.湖南市「こなんウルトラパワー社」
  8-3.生駒市「いこま市民パワー社」
  8-4.米子市「ローカルエナジー社」
  8-5.宮古市「宮古発電合同会社」/「宮古新電力社」
 9.日本版シュタットベルケめぐる論点
 10.「地域づくり」にとっての可能性
 11.質疑応答
(諸富 氏)
13:00
|
16:30
U.地方自治体・地域新電力の最新動向と地域脱炭素実現のポイント

 エネルギー費の高騰など激動する内外情勢の中、脱炭素と再生エネ拡大の重要性は増すばかりです。カーボンニュートラルの検討段階は終わり、どう実現するかで、地域や企業の将来が決まります。そのためには、内外の情勢把握と具体的な再生エネ導入や脱炭素の取り組み方法を知らなければなりません。再生エネ拡大の基本は地域にあります。地域脱炭素こそが解決方法なのです。
 本セミナーでは、地域脱炭素の実現と地域活性化のための具体的な道筋について、ポイントを絞ってお話しします。政府の進める「脱炭素ロードマップ」をベースに、地域主導の脱炭素の目指すところを確認します。そして、中心施策である「脱炭素先行地域」の提案や選定のポイントや、もうひとつの柱「重点加速化対策事業」についても解説します。さらに、地域で進む具体的な取り組みや地域新電力の新しい役割、今後注目される熱、交通、水素などの動きについてわかりやすくお話しします。


 1.地域脱炭素の重要性と地域にもたらすメリット〔13:00〜14:00〕
  2030年のカーボンニュートラルの中間目標に向けて、政府は「脱炭素ロードマップ」
  を基準に再生エネ拡大を加速させています。
  地域脱炭素の意義と政府の施策などを地域にもたらすメリットを含めて解説します。

  (1)政府が掲げる地域主導の脱炭素戦略と支援策
   ・なぜ、地域脱炭素が必要なのか
   ・推奨される地域脱炭素の仕組みとは
  (2)地域脱炭素の実現が分ける、自治体と企業の将来
   ・熾烈な再生エネ電源、獲得競争の実際
   ・エネルギー費高騰対策と地域脱炭素
 2.脱炭素先行地域の選定に見る地域脱炭素の実現方法〔14:15〜15:15〕
  昨年から始まった脱炭素先行地域の応募で、すでに46の提案が選定されました。
  脱炭素の実現を迫られる自治体や地域の企業にとっても再エネ交付金という
  大きな支援が得られる絶好のチャンスです。
  選定結果の分析と共に、第三回以降の応募のチェックポイントなどを解説します。

  (1)第一回、第二回の選定結果が示す、可否の分かれ目
   ・選定提案の分析:選定の決め手と地域新電力の新しい役割
   ・第三回目以降で重視されること
  (2)第三回以降の提案、チェックポイント
   ・地域内の民間との協力、実施体制はできているか
   ・地域課題の解決、まちづくりの要素は含まれているか
   ・他の地域のモデルになる提案か、先進的な取り組みが含まれているか、他
  (3)忘れてはならない、「重点加速化対策事業」の検討
 3.各地で進む地域脱炭素の成功実例と今後の注目ポイント〔15:30〜16:30〕
   先行地域に選定されたエリアなどで脱炭素の取り組みが急速に進んでいます。
   具体的な取り組み内容や今後注目される分野をまとめて紹介します。

  (1)地域経済循環型の再生エネプロジェクトの実例
   ・先行地域、重点加速化対策事業などでの実例
   ・地域金融機関が関与する先進例
   ・熱、交通、水素を含む、取り組み例
  (2)地域に受け入れられる脱炭素事業の作り方
 4.質疑応答・名刺交換
(北村 氏)
− 名 刺 交 換 な ど −
セミナー終了後、ご希望の方はお残りいただき、
講師とご受講者間での名刺交換ならびに講師へ個別質問をお受けいたします。