<セミナー詳細>

セミナーコード:20211218   このセミナーの受付は終了しています


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★本セミナーでは、DAC(Direct Air Capture):大気中二酸化炭素直接回収および
 膜によるCO2分離回収技術の開発動向について、斯界の最前線でご活躍中の
 講師陣から詳説頂きます。
★講師との名刺交換の希望などがございましたら、その旨ご連絡下さいませ。
★プログラムT.UまたはV.Wのみのご受講も受け付けております。

【オンラインセミナー】
DAC(Direct Air Capture)技術と
膜によるCO2分離回収技術の開発動向
●講 師 名古屋大学大学院 工学研究科
化学システム工学専攻 教授
名古屋大学 未来社会創造機構
マテリアルイノベーション研究所 所長
則永行庸 氏
●講 師 神戸学院大学 薬学部 教授 稲垣冬彦 氏
●講 師 山口大学 名誉教授
公益財団法人 地球環境産業技術研究機構(RITE)
無機膜研究センター 主席研究員
喜多英敏 氏
●講 師 株式会社ルネッサンス・エナジー・リサーチ
代表取締役社長
大分大学 客員教授
八戸工業高等専門学校 客員教授
岡田 治 氏
●日 時 2021年 12月 21日(火) 10:00〜16:45
※本セミナーは、ライブ配信(Zoom)での開催です。
※当日使用のテキスト資料はセミナー開催日の直前にお送り致します。
※ライブ配信に関するよくあるご質問はこちらから
●受講料 ◆1日受講(プログラムT〜W) 49,940円【1名につき】
 (同時複数人数お申込みの場合1名につき44,440円)
 (T・UとV・Wで受講者が異なる場合でも可)
◆プログラムT・Uのみ受講   33,000円【1名につき】
 (同時複数人数お申込みの場合1名につき27,500円)
◆プログラムV・Wのみ受講   33,000円【1名につき】
 (同時複数人数お申込みの場合1名につき27,500円)
※上記全て、テキスト代、消費税を含む
●主 催 (株)技術情報センター

●セミナープログラム●
10:00
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11:15
T.化学吸収法による大気中二酸化炭素直接回収

 大気中400ppmの二酸化炭素を分離回収することは極めて困難である。化学吸収、物理吸着、膜分離など、いくつかの分離技術があるが、そのうち化学吸収法は、二酸化炭素分離回収技術として最も古くから利用されている。化学吸収法は、二酸化炭素を取り出す際に、多くのエネルギーを要するが、大気中の超低濃度の二酸化炭素をより確実に捕捉するという観点からは、化学化反応を利用する本手法が優位である。本講演は、各地で進む大気中二酸化炭素の技術開発の動向、演者が開発を進めている冷熱を利用した化学吸収法による大気中二酸化炭素直接回収技術の開発状況を含む。

 1.大気中二酸化炭素回収市場
 2.各地で進む大気中二酸化炭素の技術開発の動向
 3.低濃度二酸化炭素回収に適した分離技術
 4.冷熱を利用した大気中二酸化炭素直接回収
 5.質疑応答
(則永 氏)
11:30
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12:45
U.Direct Air Capture:大気中のCO2を選択的に回収する

 CO2削減技術として、大気中のCO2を回収するDAC技術に注目が集まっている。我々は、大気中の水分を含まずCO2を選択的に回収する概念技術を獲得した。本技術により、従来のCO2回収技術で課題とされていた水加熱分の余分なエネルギーの削減が可能である。本発表ではその経緯を含め、我々の最新技術まで紹介する。

 1.CCS(Carbon dioxide Capture and Storagege)とDAC(Direct Air Capture)
 2.低分子アミンによるDAC技術
 3.CO2選択的回収を可能とするDAC技術
 4.DAC最新技術の紹介
 5.質疑応答
(稲垣 氏)
14:00
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15:15
V.膜分離法によるCO2分離回収技術の最近の動向

 本講演では、CO2の膜分離システム開発の現状について解説する。膜プロセスは省エネルギーな分離技術のみならず、CCU関連のメンブレンリアクターとして「グリーンイノベーション」の先導として期待されている。

 1.膜による気体分離:原理と特長
 2.有機高分子膜における新しい展開
 3.促進輸送と液膜の進歩
 4.無機膜による分子ふるいとメンブレンリアクター
 5.質疑応答
(喜多 氏)
15:30
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16:45
W.CO2選択透過膜の開発とその応用・実用化状況

 CO2選択透過膜(促進輸送膜)による膜分離法では、数十ミクロン程度の薄いメンブレンを介してCO2の吸収と放出を行わせることで、CO2の吸収時に発生するエネルギーがCO2放出のためのエネルギーに利用されるため、外部からエネルギーを供給する必要がなく本質的な省エネルギープロセスとなり、CO2分離工程でのエネルギー消費を大幅に削減することが可能となる。既に、バイオガス分野では実用化段階に進んでおり、今後幅広い分野への応用展開が期待される。ここでは当社が開発を進めるCO2選択透過膜の開発・実用化の状況を紹介する。

 1.はじめに(既存脱炭酸プロセスの問題)
 2.水素ステーションへのCO2膜分離の応用
 3.CO2選択透過膜の宇宙開発分野への応用
 4.CO2選択透過膜のバイオガス分野への応用
 5.まとめ
 6.質疑応答
(岡田 氏)